一昨日(12日)、またしても普天間基地移設候補地に名指しされる沖縄・辺野古からわずか4kmの海上で、悠々と泳ぐジュゴンがTV撮影されました!



http://www.qab.co.jp/news/2010051217881.html



昨秋の政権交代で、ついに米海兵隊の新基地建設計画から守られたかと思われた辺野古のジュゴンが棲む海に、ふたたび生態系破壊の危険が忍び寄っています。地元の方々の長年にわたる粘り強い闘いを支えるために、これまでスタッフが地域に住み込んだり、応援のボランティアを送り込んだり、キャンペーン船「虹の戦士号」や「エスペランサ号」を周航させたりしてきたグリーンピースも、黙っているわけにはいきません。



グリーンピース・ジャパンは昨年12月、民主党政権に辺野古への基地建設計画白紙撤回を求めるNGO共同声明を提出したのに続き、今年3月には日米のNGOが連携するJUCON(Japan-US Citizens for Okinawa Network)を結成。JUCONはアメリカの大手新聞に意見広告を出す募金運動を進め、4月25日に沖縄で9万人の県民大会が行われた直後、26日付のワシントンポスト紙に沖縄の基地問題を知らせる全面広告を掲載しました。JUCONはまた、新たに飛び出した勝連半島ホワイトビーチ沖埋め立て案の問題点を指摘する院内集会を主催し(4月6日)、アメリカからオバマ大統領と鳩山首相に計画の見直しを求める団体署名にも参加しました。この署名にはグリーンピースUSも加わっています。



ワシントンポスト紙に沖縄の基地問題を知らせる全面広告



さらにグリーンピース・ジャパンは、4月25日の沖縄県民大会に連帯する「沖縄に基地はいらない」全国同時アクションTokyo実行委員会にも参加して、明治公園で1200人のキャンドル人文字「NO BASE OKINAWA」を成功させました。



人文字の写真



そして5月14日(金)、JUCONは鳩山首相が苦しまぎれのように持ち出した「くい打ち桟橋方式」での辺野古基地建設計画が、埋め立てと同じく壊滅的な環境破壊を引き起こすことを訴えるため、午前9時半から桜井国俊前沖縄大学学長を招いて院内集会を開きます。ついで同日午後6時半からは、「沖縄に基地はいらない」全国同時アクションTokyo実行委員会の呼びかけで、5月16日(日)に沖縄で予定されている普天間基地包囲ヒューマンチェーンに連携し、キャンドルを灯して国会前ヒューマンチェーンを行います。久々にグリーンピースのジュゴン着ぐるみも登場! 首都圏近郊のみなさま、ぜひご参加ください。



http://www.greenpeace.or.jp/event/20100514/view



なお、メールマガジン“GREENPEACER”128号冒頭でご紹介したシーラ・スミスとチャルマーズ・ジョンソンの論考は、下記で読めます。



シーラ・スミス「普天間移設のリアリティ・チェック」(原文)





上記論考を取り上げた琉球新報の記事





チャルマーズ・ジョンソン「もう一つの沖縄戦」(原文)





JUCONによる和訳