こんにちは、気候変動・エネルギー担当の高田です。

福島のお母さんたちと、俳優の山本太郎さんといっしょに、脱原発と自然エネルギーの今をたずねるドイツの旅が始まりました。

グリーンピース・ドイツの事務所がある街ハンブルクで、私たちを待っていたのは、地元メディアからの取材の嵐。
空港で待ち構えていたドイツテレビをはじめ、10社以上のメディアが福島の有機栽培農家・大河原さんと、2児の母・西片さん、俳優の山本太郎さんをインタビュー。
3人は、福島の現状と、避難の権利の確立、原発のない世界を訴えました。

午後には、グリーンピースエナジー社にCEOのロバートさんを訪問。
協同組合方式(*)で運営される同社は、自然エネルギー100%の電気を11万世帯8000法人に届けています。

現在は水力によって発電された電気を供給していますが、近々自社の風力発電でも供給を始められる予定です。

さらに、風車によって発電された電気で水を電気分解して水素をつくり、それを天然ガス施設を使って供給する「ウィンドガス」という新ビジネスも展開。

グリーンピースエナジー社は、自然エネルギーによるガスの供給をおこなう世界初の企業です。

天然ガスは、原発や石油や石炭による発電から、自然エネルギーによる発電への橋渡し役ですが、化石燃料ということにかわりはありません。
ロバートさんは、天然ガスについても、2040年~2050年には100%自然エネルギーによる供給が可能になると見込んでいます。

グリーンピースエナジーを後にした私たちは、一路ダネンベルクへ。
ダネンベルクでは、放射性廃棄物が近隣のゴアレーベンに輸送されることに抗議する大規模な集会に参加し、福島のお母さんたちが2万人の聴衆にスピーチします。

*「自然エネルギー100%の電気を使いたい」との市民の声から生まれた同社は、協同組合方式で運営されています。1口55ユーロで組合員になれ、グリーンピースエナジー社は現在、21000人の組合員によってささえられています。