こんにちは。核・エネルギー担当の鈴木かずえです。

待ち望んでいた放射能から命と暮らしを守る法律

今国会に、与党から「原発事故被災者の生活支援等に関する施策の推進法案」、野党から「東京電力原子力事故による被害からの子どもの保護の推進に関する法律案」が提出されました。

与党案には、「支援対象地域」という形で、被災者が自らの意思で避難、移住を選ぶことができるよう住宅の確保や就業支援などが定められています。

野党案は基本理念として「健康被害を未然に防止する」観点から「被ばく放射線量の低減に万全を期する」ことが謳われ、給食の検査や生涯にわたる健康診断など、子どもや妊婦に対する踏み込んだ支援策が盛り込まれています。

両案とも放射能から命と暮らしを守るために、待ち望んでいた法律です。

もちろん、ここはちょっと変えてほしい、という点はあります。
(くわしくは、「原発被災者支援のための早期立法を求める要望書」をご覧ください)

ぜひ、修正すべき点は修正して、そして、与野党が協力して、一刻も早く成立させていただきたいと思っています。

福島からは、内部被ばく検査も、避難支援も、除染も遅々として進まない状況に「もう、限界」という声も届いています。

この二つの法律を成立させて、被災者に対する生活給付金の支給や健康管理手帳の交付などの具体的な制度をどんどん作っていってほしいと思います。

原発被災者を支援する法律の早期成立を求める院内集会にきてください

その実現のため、グリーンピース・ジャパンでは、これまで福島原発被災者の権利のためにともに活動してきたNGOとともに下記院内集会も開催します。ふるってご参加ください。そして、命と暮らしを守るための具体的な施策を一刻も早く進めてもらいましょう!

2012年4月6日(金)12:00~13:30衆議院第二議員会館第一会議室
(地下鉄 丸ノ内線 千代田線   国会議事堂前駅 有楽町線 半蔵門線 南北線 永田町駅すぐ)
 ※11:30から、衆議院第二議員会館ロビーにて入館証を配布します

参加費無料

発言
「原発事故被災者を支援する法律について」海渡雄一(弁護士・日弁連事務総長)
「避難の権利の実現に向けて」大城聡(弁護士・福島の子どもたちを守る法律家ネットワーク)
「福島原発事故被災者のみなさんのニーズ」鈴木かずえ(国際環境NGOグリーンピース・ジャパン)
「福島から」中手聖一(子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク)ほか
*ご参加くださった国会議員からのご発言をいただきます*


主催

福島の子どもたちを守る法律家ネットワーク(SAFLAN)
国際環境NGO FoE Japan、福島老朽原発を考える会(フクロウの会)
国際環境NGOグリーンピース・ジャパン                                                                               子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク

チラシ(PDF)

「原発被災者支援のための早期立法を求める要望書」(PDF)

「原発事故被災者の生活支援等に関する施策の推進法案」(PDF)
「東京電力原子力事故による被害からの子どもの保護の推進に関する法律案」(PDF)