世界最悪企業2013が決定: 北極圏の石油掘削事業がシロクマを危機に追いやる

 
2014年1月23日、スイスで開催された世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)に合わせて、「2013年の世界最悪企業」のランキングが発表されました。

世界中からおよそ28万人がインターネットを通じて投票した結果、北極圏での石油掘削事業を進めているロシアの巨大国営天然ガス「ガスプロム」が9万5279票を集めて1位になりました。

 

1位に選ばれたガスプロムに対して、同日夜にトロフィーの授与も行われましたが、トロフィーを拒否し、歩いてひたすら会場から遠ざかる担当者の様子がビデオに収められているので、ご覧ください。

「世界最悪企業賞をお気に召さないガスプロムの戦略部門長 Sergei Vakulenko氏」

 

■パブリックアイ・アワード


世界最悪企業の2位に選ばれたのが5万9837票を集め、ミツバチの大量死の一因にもなっているネオニコチノイド系農薬など毒性の高い農薬を生産・販売する巨大な多国籍企業(シンジェンタ、バイエル、BASF)でした。

ネオニコチノイド系農薬は、2013年12月からヨーロッパでは使用が一部禁止されていますが、これらの企業は、農薬(事業)がハチや生態系への悪影響を及ぼす事を否定し、誤解を促すような広告や、積極的なロビー活動を行い、政府機関等に圧力をかけています。

一方日本では、ネオニコチノイド系農薬の食品中への残留農薬の規制緩和が、厚生労働省によっていま進められようとしています。

この厚生労働省の規制緩和に反対する署名を行っています。まだ署名されていない方はぜひ、ご参加下さい。


「残留農薬の規制緩和に反対します 署名はこちら>>