海洋生態系問題担当の花岡和佳男です。

電車でぶら下がっている主要週刊誌の中づり広告などからも見られるように、いま海洋の放射能汚染に関する問題は特に注目を集めています。水産庁が海藻や貝類の調査に乗り出すなど、少しずつではありますがようやくその対応に動きがみられつつあります。議員会館の中でも、この問題についてよく話題になるようになりました。

明日6月23日に議員会館で、「福島原発震災から海洋の放射能汚染を考える」というテーマでの院内集会が開かれます。「上関原発どうするの?~瀬戸内の自然を守るために~」と「環瀬戸内海会議」が主催されるものですが、ここで湯浅一郎さん(理学博士 海洋物理学・海洋環境学、ピースデポ代表)と共に、私が講演をさせていただきます。生態濃縮などを経由して私たちの食卓にも大きな影響を及ぼす海洋の放射能汚染について、先月行ったグリーンピースによる海洋調査の実施プロセスや結果などを紹介しながら、お話しをします。みなさまもお時間ありましたら、ぜひご参加ください。

テーマ: 福島原発震災から海洋の放射能汚染を考える ―瀬戸内海と原発―

日時:2011年 6月23日(木) 16:30~18:30

会場:衆議院第一議員会館 B1 大会議室

プログラム

 

  • 1.花岡和佳男の報告(国際環境NGOグリーンピース海洋生態系問題担当)
  • グリーンピースの調査船「虹の戦士号」で福島第一原子力発電所を中心に太平洋沖、および漁港などを回って沿岸域での、海洋の放射能汚染の調査を実施しました。その調査プロセスや結果を報告します。
  • 2.湯浅一郎さんの講演(理学博士 海洋物理学・海洋環境学、ピースデポ代表)
  • 福島原発から流された放射能がどのように拡散し濃縮されるのか、海流や海況、生物の生活史、ビキニの経験等から考えます。一方、瀬戸内海は「閉鎖性水域」で、海水が入れ替わりにくい構造を持ちます。計画中の「上関原発」や、現在瀬戸内海に唯一立つ「伊方原発」での原発災害を想定する時、瀬戸内海の環境保全は可能なのか、瀬戸内法など既存の法律は有効なのか、海洋物理学・海洋環境学を専門とする湯浅氏に問題提起と提言をしていただきます。

資料代:500円

主催:

連絡先:

  • 電子メール 
  • 電話 03-3357-3800(原子力資料情報室気付 担当 伴または永井)

※衆議院議員会館には、第一と第二がありますので、ご注意ください。 / 衆議院第一議員会館の内側の入り口付近に、通行証を配るスタッフがおります。院内集会に参加する旨を伝え、通行証を受け取ってから中にお進みください。 / 予約は不要です。