広島、長崎に原爆が投下されてから66年。
私たちの日常を一瞬にして破壊したのは、またしても「核」でした。

「核の脅威」は、「原子力」という言葉に姿を変えて私たちの身近に存在してきたのです。

これまで、私たちは「被爆」の脅威について知らされてきました。
しかし、放射能による「被曝」の脅威が身近に存在することを知らされてきたでしょうか?
 
国内に54基存在する原子力発電所。いつのまにか日本に被曝の脅威から逃れられる場所はほとんどなくなっていました。「核の平和利用」として推進された原子力発電所が日常の平和を脅かしているのです。

「被爆」と「被曝」を経験している日本だからこそ、その克服に向けて一人ひとりが与えられた役割を果たしていくことが、犠牲になった方々、被害を受けた方々への責任です。

「ヒロシマ」、「ナガサキ」が「核兵器廃絶」の象徴になりました。
それであれば「フクシマ」を「自然エネルギー社会」への明るい象徴にしたい。

「フクシマ」を「自然エネルギー社会」のシンボルにすべく、子どもへの放射能汚染を最小限にくいとめることを最優先に、原発の早期廃止、自然エネルギー推進のための活動を行っていきます。


2011年8月6日
グリーンピース・ジャパン
事務局長
佐藤潤一