海洋生態系問題担当の花岡です。

世界で一番多くメバチマグロを獲っており、違法漁業が大きな問題となっている台湾で、高雄港に停泊していたマグロ冷凍運搬船LUNG YUIN号(隆運號)に違法操業の疑いがあることを発見。台湾政府にその立ち入り調査と、まぐろ漁業の管理徹底を求めているグリーンピースの船、虹の戦士号から、最新レポートが届きました。

 

台湾政府、違法操業疑惑を 見ないふり 

台湾政府はその運搬船を調査することもなく、マグロ漁が行われている中西部太平洋に向け出港させてしまいました。私たちはすぐに現地のボランティアさんや活動家とともに、台湾政府に抗議。時を同じくして1月25日、ソロモン諸島の管轄海域内では、台湾企業が所有するマグロ漁船(LUNG YUIN号とは別の船)が違法漁業に携わったとして拿捕されました。

 


 

 

台湾市民、立ち上がる 

台湾政府が自らの漁業管理能力のなさを暴露する言い訳を続ける一方で、深刻な国際的マグロ枯渇問題の解決に取り組む私たちの活動は、現地メディアに多く取り上げられ、市民にも広く受け入れられました。台湾に事務所を構えてまだ一年未満の私たちにとって、今回は台湾内で初のアクティビティーでしたが、虹の戦士号の一般公開には1日で約1000人もの方々が集まるなど、多くの市民が私たちの活動に興味を持ってくれました。すでに100人以上の方がボランティア登録をしてくれ、これを皮切りにグリーンピースは、台湾でも市民と力を合わせ、グリーンでピースな未来の実現のために成長をしていきます。

 

日本の食卓を守る 

台湾は世界で一番多くメバチマグロを漁獲しており(ちなみにそのすぐ後ろを日本が追っています)、そのほとんどを日本に輸出しています。メバチマグロは日本でもっとも消費されているマグロ類だと、皆さんご存知でしたか?(スーパーなどでは「バチ」「バチマグロ」と略されて売られることもあります)。

そのメバチマグロの好漁場である中西部太平洋では、国際的な保護管理措置の網の目をくぐる大規模な乱獲や違法漁業も多発しています。この海域を管轄する国際地域漁業管理機関には違法漁業が報告されますが、台湾企業が所有する漁業従事船によるものが特に目立っています。

台湾での私たちグリーンピースの活動は、違法や過剰に獲られた魚介類を私たち日本の食卓から締め出すことに、深く結びついています。消費者が安心して魚介類を口にすることができる未来に、つながっています。

台湾に活動拠点を構え、虹の戦士号を用いてこのような活動ができているのも、ひとえに皆様からのご支援のおかげです。未来の食卓にもマグロをはじめ美味しい魚介類が並んでいるように、未来の子供たちを包む海が豊富な生物多様性であふれているように、引き続きあたたかいご支援をお願いします