みなさん、こんにちは。

ボランティア・キャンペーンサポート担当の宮地です。

 今日3月4日は、衆議院議員第1議員会館にて行われた中国電力の上関原子力発電所(山口県)強行建設に反対する「上関原発緊急院内集会」に、ボランティアの東京在住で30代女性の宣真由さんと共に出席しました。この会には参加予定150人の倍を上回る300人以上が集まりました。

 瀬戸内海沿岸に位置する上関原発建設予定地(山口県)では、先月2月22日に工事が強行再開され、海の埋め立てが始まりました。瀬戸内の美しい海、生物多様性に満ち溢れる自然を守るため、ドキュメンタリー映画監督の鎌仲ひとみさんをはじめ、上関原発建設工事反対を訴える多くの賛同者が出席し、300人定員の部屋に入りきらないほどの人が集まりました。

 この集会で、鎌仲監督は「上関原発建設に関しての正当性を、中国電力に主張され押し切られた28年。この時代に原発を建設する事は、市民の意思を無視することになる。今こそ、みんなで上関原発の情報を共有して、議論する段階だ」と訴えました。

 今日の会に私たちと一緒に参加した宣さんは、「上関原発に関して、とにかくみんなで良く話し合いましょう。今、日本で起こっている事実を自分で見て感じて、これからの未来を一人一人が責任を持って一緒に考えましょう」と語ってくれました。

 「上関原発に賛成する人、反対する人、どちらであってもいがみ合いお互いを罵倒するのではなく、議論すること。一つだけの視点で上関原発を見ないで、地元の人たちからの視点、上関に原発を立てる意味という視点、そして、原発賛成派の人たちの主張も忘れずに、様々な視点をから見守って、将来も安心して上関地域に住み続けられる最善方法を議論してほしい」

 集会の席上、上関で原発反対活動を続ける方のこれらの言葉が、私の胸に響きました。

 私たちが上関原発建設の是非についてできることは。それは、情動でなく論理。中国電力の需要超過が続く現在、はたして原子力発電所を建設することに何か意味があるのか。自然エネルギーの技術開発が進んだ現在、その代替エネルギーの利用は選択肢とならないのか。

 一人一人が毎日使うエネルギーの現状・未来について考え、自分の声を広げていくこと。それが、賛成派・反対派に分断されて地元に禍根を残すのではなく、安全で持続可能な「エネルギーのこれから」への第一歩になるのではないでしょうか。

本日の院内集会の模様は、Ustreamでご覧いただけます。