みなさん、こんにちは。ボランティアキャンペーンサポート担当の宮地です。

 僕は先日に引き続き、放射能レベルの調査・測定のため福島県内で活動しています。今回の活動は空気中の放射能レベルの調査だけでなく、放射能が農作物に与える影響を調査する目的もあり、各農家の方々のご自宅にもお邪魔しています。

 そして4月7日、福島県田村市にお住まいの大河原さんのお宅にお邪魔しました。事故を起こした福島第一原発から西に約45キロにありました。大河原さんは30年間有機農業を続けており、今後もこの土地で農業を続けることを心から願っていました。

 「福島の人たちはみんな純朴な人たちばかりでした。そして、昔はお金がなかったため、原子力発電所の計画を受け入れてしまった。最近までは、地球温暖化を抑制するために原子力発電所も必要なのかなと思ったこともあったけど、今は信じられない気持ちでいっぱいです。将来の子供たちのために、有機農業が続けられなかったらどうしようかと思う。私自身、原発に対して反対行動を取れなかったことが悔しいです。子供たちに対して、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」

 涙をこらえ気丈にこう語っていただきました。

大河原さんのお話を伺ったとき、僕自身の暮らしとも照らし合わせ絶望的な気分になりました。大河原さんら放射能汚染の被災者の方々は何の罪もありません。むしろ、簡素で自然と共に暮らしを守り続けた方々です。そんな方が、放射能汚染による将来の子供たちの事を真摯に考え苦しむ姿をみて、僕も胸が苦しくなりました。

 大河原さんが長年耕し続けてきた土地で安心して有機農業を続けられるためには、みんなが力を合わせる必要があります。風評に惑わされることなく、みんなで真実を見極めて支援を行う。この事が今、僕たち人間が出来る大きなことであり、核・原子力の脅威に立ち向かう唯一の方法であると思いました

 その一方でこの活動を通じて見えた希望の光もあります。

今回の私たちの放射能の測定は市内各所でしています。

 いろいろなポイントで測定していると、街行く人々から「ここは本当に大丈夫かね?」と声をかけられることがあります。
それに対して、「ここは本当に大丈夫です」と答えると、人々は笑顔で「それは本当に良かった!」と言ってくれます。

また、津波で家を流されてしまった人が、僕らが調査する姿を見て、笑顔で「がんばれグリーンピース!」と叫んでくれました。

僕は被災現場には苦しみしか残されていないものだと事前に思っていたし、実際に目の当たりにしたのもあったのも真の苦しみでしかありませんでした。
しかし、今日の人々の笑顔を見たとき、本当に救われた気分になりました。

グリーンピースの存在価値は悲劇の現場をこの目で見て確かめ、真実を人々に伝える事。放射能汚染の現場に立って、このことを改めて実感しました。