こんにちは、海洋生態系問題を担当しています、花岡和佳男です。

食品の放射能汚染に頭を抱えるみなさん、悩みを吹き飛ばす朗報です!

小売業界日本最大手のイオンが本日8日、放射性物質“ゼロ”を目標にしていくと発表しました!

さらにイオンは、放射性物質の自主検査の対象品目数をこれまでの約2.4倍に拡大し、その分析結果を店頭とホームページで定期的に公開するとともに、検出限界値(ゲルマニウム半導体検出器を使用)を超えて検出された商品の販売を見合わせると発表しました。

この方針は、特に10ベクレル20ベクレルの汚染が大きな意味を持つ妊婦さんや幼い子供を持つ両親にとっては、とても嬉しいものです。

これまで消費者にとって情報が少なかった魚貝類においても、イオンがこの発表をそのまま実行すれば、イオンで販売されているサンマ、秋サケ、カツオ、サバ、ブリ類、マイワシ、マアジ、スルメイカ、マタラ、カレイ類など多くの種において、放射能汚染の懸念が極めて低くなります。

グリーンピースはイオンを含む国内の大手スーパーに対し、みなさんの協力を得て以下3点を要請し、対話を続けてきました。

  • 魚介類商品における独自の放射性調査の実施と分析結果の公表
  • 政府が定める高すぎる暫定規制値にとらわれない、独自の流通基準の策定と公表
  • 水揚げ港ではなく実際の漁獲海域の表示

今回のイオンの発表は、上記2点を大きくクリアするもの。またイオンはこれとは別にも、前に水産庁が通知を出した産地表示の実施にも取り組んでいます。行政ではなく消費者の方向を向き、消費者の声に真摯に耳を傾けたイオンのこの取り組みを、グリーンピースは高く評価し歓迎します。

さあ、みなさん。他のスーパーマーケット、特にイオンに次ぐ大手小売であるイトーヨーカドーにも、今回のイオンの方針を見習い、安心して消費者が買い物をできるように、自社商品の放射性調査を実施し、その数値を公表してほしいですね。ぜひ緊急オンライン署名にご参加ください。今回のイオンの様に「お客様の声」で企業は動きます!きっとイトーヨーカドーも皆さんのお近くのスーパーも、消費者の声に耳を傾けてくれるはず!!

正確な情報が正しく公表されるよう、グリーンピースはこれからも、イオンを含むスーパーマーケットで売られている魚介類の抜き打ち調査を行っていきます。