こんにちは、海洋生態系担当の花岡和佳男です。

『お魚スーパーマーケットランキング2』で最下位になったイトーヨーカドーに対して、魚介類商品の安全性や持続可能性への取り組みの強化を求める『大復活祭』プロジェクト、開始して2週間が過ぎました。本日、このプロジェクトを通じて皆様に参加をお願いしていたオンライン署名『一週間、魚食べずに過ごせる?』の署名数が3,000を超えました。参加してくださった皆様、有難うございます。皆様の声はグリーンピースが責任を持って、対象スーパーや業界団体に届けさせていただきます。

集まった署名数はオンライン署名『一週間、魚食べずに過ごせる?』ページ上にあるカウンターにオンタイムで表示されていますが、その増加をスーパー各社も注目している様子。私たちは各社の担当者と面会したり電話やメールなどで対話していますが、その対応に変化が見え始めています。現在グリーンピース・ジャパンが大手スーパーを対象に行っている『IUU漁業により獲られた可能性のある魚介類の取扱いについて』のアンケート調査には、前回の『お魚スーパーマーケットランキング2』で対応を拒否したイトーヨーカドーを含め、全社が対応中(結果は後日発表予定)。イトーヨーカドーは、もちろん具体的な成果が見られるのはまだこれからですが、ようやく消費者の関心に気づき始め、自らが作った殻を破り始めたようです。

これを受けて、グリーンピース・ジャパンのウェブページ上にあるトップバナーを一新。また『大復活祭』プロジェクトのアイコンである卵にも、初めてヒビが入りました。次のステップは、卵の中のヒナを孵して立派な鳥に育てること。イトーヨーカドーを含む大手スーパーがグリーンピースや消費者とのコミュニケーションを通じて、実際に魚介類の持続可能性や安全性の確保に動き出すよう、一層多くの消費者の声を届けましょう。お魚料理が大好きな方や海の生態系を子どもたちに残したいと願う方で、まだ署名に参加されていない方、ぜひご参加ください。

イトーヨーカドー、残念ながら魚介類の放射能汚染問題への対応に関して、依然として後ろ向きと言わざるを得ません。実際に、これまでグリーンピースが定期的に行ってきた大手スーパーの魚介類放射性物質検査の2012年始からの結果を見ると、最も多くの放射性物質が検出されているのがイトーヨーカドーの魚です。最近の2回にわたる検査では、イトーヨーカドーで売られていた同じ産地の同じ種の魚から立て続けに放射性物質が検出されましたが、同社はこれについて「問題ない」「特に新たな対応をとることはない」とコメントをしています。

皆さん、どのような魚を買いたいですか?スーパーにどのような魚を売って欲しいですか?スーパーを動かすオンライン署名『一週間、魚食べずに過ごせる?』で、消費者の声を届けましょう。