みなさん、こんにちは。海洋生態系担当の田中です。


築地のマグロ仲卸業者、和歌山県那智勝浦の水産会社、漁師の方々に太平洋クロマグロ(本マグロ)の問題について「現場の声」を教えていただいたインタビューが本日公開となりました。 

こちらからもご覧になれます。

いま、私たちが食べているマグロがどんどん絶滅危惧種になっています。

 

太平洋クロマグロは初期資源の約4%まで減ってしまったといわれています。つまり、私たちが日常的にマグロを食べるようになる前と比較して、96%減っています。

 ほんとうにマグロがいなくなったら困るのは、誰?

マグロがいなくなったら困るのは誰でしょう。私たち消費者やスーパーマーケットではありません。本当に困るのは、マグロを生業にする人たち、漁師さんや卸業者の人たちです。

マグロと毎日真剣に向き合っているからこそ、マグロ資源の減少を誰よりも肌で感じ、不安を抱いている人たちがいます。この問題をなんとかしようとしている人たちがいます。業界全体で足並みをそろえることが難しく、行政や消費者のサポートを必要としている人たちがいます。

 「え、ほんとうに減っているの?」

スーパーマーケットに行けば、毎日マグロが並んでいます。回転寿司でも毎日マグロが回っています。

絶滅しそうなんて想像できないほど、私たちの周りにマグロは溢れ、嘘みたいに安い値段で食べることも可能です。

「資源が減っているのに薄利多売する」。そのことがマグロ資源の減少に拍車をかけているとしたら、私たちは知らずにそれに加担しているのかもしれないのです。

 知らずに食べ尽しますか?それともマグロ市場を持続可能なものにして、産業と私たちの文化を次世代に繋ぎますか?

私たちの働きかけによって、マグロの未来は変わります。
現場の声に耳を傾け、私たち消費者にできることを始めましょう。