本日のオーシャンブログは、食べるの大好き!広報担当の土屋がお届けします。
先週、東北からかっこいい漁師さんたちが集まり、しかも美味しい魚が食べれるイベントがあると聞きつけ、早速現場に行ってきました。
美しい!銀鮭とホヤの解体ワークショップ
イベントはその名も「銀鮭&ホヤ漁師カフェ 〜都心で漁師と語りながら魚を食べる夜」。
現役の漁師さんから銀鮭とホヤの生態を学んだり、解体ワークショップ、漁師料理を食べることができます。
そんな粋なイベントを手がけている団体は「フィッシャーマン・ジャパン」。
東北の三陸から、水産業界を盛り上げることを目指している若手の漁師集団です。まずは銀鮭漁師さんによる解体ワークショップ!
鮭は水揚げしたその日よりも1日置いた方が美味しいそうで、前日に穫った鮭を持ってきてくれました。
こんなに大きなサイズをさばくことはないので、参加者は大興奮!!!
銀色がきらめき、サーモンピンクのあまりの美しさに感動です。
さばいた後は、お刺身、カルパッチョ、レモン風味グリル、あら汁に七変化!
どれも鮭に脂が乗っているので、とっても美味しい!
そしてお次は、摩訶不思議な海の生き物、「ホヤ(海鞘)」の解体。
海に暮らしているけど、私たち人間の祖先でもある脊索動物なんだとか。
見た目は、海のパイナップルと称され南国のフルーツのよう!
中身もきれいなマンゴー色です。
ホヤ写真:フィッシャーマン・ジャパンウェブサイトより引用
漁師に憧れて漁業の世界に入ったという、石巻のホヤ漁師さんとスカイプでつながり、お話を聞く。(こういった工夫も若手ならでは!)
漁師さんによると、ホヤを育てるには4年もかかるため、今年が震災後初めての出荷!喜びもひとしおです。
ホヤは東京では滅多に食べれないけど、東北ではお酒のつまみとして大変重宝される人気者です。
舌の甘味・辛味・酸味・苦味・旨味すべての味覚を刺激する効果があり、お酒など飲み物の美味しさがいっそう増すんだとか!
そんなホヤたちは、蒸し、刺身、ホヤティーヤ(ホヤをチーズや野菜と一緒にトルティーヤと海苔でくるんで食べる創作料理)などにしていただきました。
解体を体験しながら、できたてホヤホヤの漁師料理に舌鼓を打つことができる。
フィッシャーマン・ジャパンのお魚は「漁師直送」なため、作り手の顔が見え、また品質がとても高いところが魅力です。
漁業の現状を変えたい!若者が立ち上がる
彼らは毎日早朝から本業で忙しいなか、なぜこんな活動をしているのでしょう?
それは地元で水産関係の仕事はたくさんあるのに、若者が集まらない。
深刻な後継者不足に悩んでいます。
このままでは日本の漁業の高齢化が進み、いずれ廃れてしまうという危機感があるのです。
若者が集まらない理由は、漁業に対し「3K=危険・稼げない・かっこ良くない」というイメージが根付いてしまっているから。
私たちがお魚料理をめんどくさい、生臭いという理由で避け、消費が落ちていることも原因だと考えられます。
東日本大震災からの復興を通じて、東北を応援したいと願う消費者ともっとつながりたい。
フィッシャーマン・ジャパンの皆さんは、未来の世代が憧れる水産業にするため、新しい魚の見せ方の発信や品質向上によって「真にカッコ良くて稼げる漁師」を体現しようとしているのです。
私たち消費者にできることとは?
漁師さんは私たちの豊かな食文化を支えてくれています。
こういった想いのある漁師さんから直接お魚を買うことで、支えていきたいですね。
そして大切なのは、自然のサイクルを極力壊さない方法でお魚を食べることです。
お魚の資源量を守っていくことは、漁師さんの生活を中長期的に支援することにつながります。
グリーンピースでは現在、お魚の代表格であるマグロ(太平洋クロマグロ)の資源量を回復させるため、産卵期マグロの保護を求めています。
産卵期のマグロを特売しがちなスーパーやデパートに、「お母さんマグロを守ってあげて!」という声を届ける試みです。
皆さんはもう、参加していただけましたか??
ぜひこちらからご参加ください!^^ →マグロの赤ちゃんを守って!SAVE MY BABY