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グリーンピース・ジャパン広報担当の松本です。

 

映画といえば先日、是枝裕和監督がカンヌ国際映画祭最高賞のパルムドール賞を受賞したニュースが世間を騒がせましたね!

今回は、1999年に始まり今年で20周年を迎える「ショートショート フィルム&アジア」という短編映画祭の様子をレポートします。

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表参道ヒルズ前の並木でも「ショートショート フィルム&アジア」の告知が!

 

世界130以上の国から集まった貴重作品が無料で楽しめる!

「ショートショート フィルム&アジア2018」は、世界130以上の国と地域から集まった1万本以上の作品の中から厳選された約250作品が上映される大イベント。6月4日(月)~2018年6月24日(日)のあいだ、六本木・原宿・二子玉川などで無料上映される(一部有料イベントあり)というから太っ腹。

今回お邪魔したのは表参道ヒルズで上映された「地球を救え!部門 supported by リンレイ」という環境に関する7本の短編映画を集めたプログラム。どれも環境問題を扱った短編映画で、映像の長さはそれぞれ6分〜20分程度でした。

 

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▼「地球を救え!部門 supported by リンレイ」の上映作品一覧

(1)ハイブリッド(HYBRIDS)

(2)砂漠地帯へ水を(Swimming in the Desert)

(3)農夫のジャック(Farmer Jack)

(4)森林(Plantae)

(5)農夫たち(Farmer)

(6)シロクマとグリズリー(Poles Apart)

(7)スモッグ・ジャーニー(Smog Journeys)

 

ちなみに今週末6月17日(日)15:40〜17:30、渋谷のシダックス・カルチャーホールにて同プラグラムが上映されるラストチャンスなので、ご都合の合う方はぜひ足をお運びくださいね。

詳細はこちらからご覧ください。



映画で大気汚染や環境問題を考える

上映順に並べた上記の『スモッグ・ジャーニー(Smog Journeys)』(監督:ジャ・ジャンクー)という作品は、グリーンピース・東アジアの大気汚染削減プロジェクトの一つとして製作されました。

 smog journey

本作品は、中国を舞台に二組の家族を描き、大気汚染への問題提起をしています。

ところで、普段なんとなく耳にしている「大気汚染」という言葉……

大気汚染の原因って、何かご存知ですか?

 

その深刻な原因の一つとなっているのが、石炭火力発電です。

 

石炭火力はもっとも多くの二酸化炭素(温室効果ガス)を排出する発電方法です。

石炭火力発電所からは、大気を汚染するPM2.5や窒素酸化物、硫黄酸化物、水銀などが排出されます。

 

ここで、日本の石炭火力発電所事情を見てみましょう。

 

現在日本では、およそ100基の石炭火力発電所が運転中です。

石炭を利用している国はいまだにたくさんありますが、一つ大きな違いがあります。

それは、先進国の大半は、大気を汚染する石炭火力発電から自然エネルギーへと急ピッチで切り替えている一方で、日本は石炭火力発電所をさらに35基も新設することを考えているということ。

 

環境破壊や気候変動の問題で、世界は自然エネルギーへの転換へ舵を切っているのです。

 

グリーンピースでは、大気汚染に対する調査や自然エネルギー転換を促進する活動をおこなっています。

ご興味のある方は、ぜひ以下のリンクもご覧ください。

 

プレスリリース:2018/03/19 40基以上の石炭火力発電所の新設で大気汚染が悪化 ——全国初の石炭汚染シミュレーションマップを公開

ブログ:肺炎、気管支炎、花粉症…東京や大阪に忍び寄る大気汚染の影響は?



と、活動紹介をさせていただきましたが、ショートショートフィルムの話題に戻り…

program

作品は、ドラマ形式やアニメーション、CGなど形式はさまざま。

共通テーマとして環境が扱われているものの、ドキッとしてしまう迫力満点のものから心がほっこり温まるものなど、作品として一つ一つを楽しむことができました。

 

多角的に環境問題を考え、発信していくことの重要性を改めて認識した一日でした。

ショートフィルムに興味を持たれた方は、ぜひウェブサイトでスケジュールを確認のうえ、劇場へ行ってみてください!

 

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広報担当 松本 

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