皆さんこんにちは。 食と農業担当の嶌田です。
9月12日(土)、大田区でママたちが中心になって活動されている「全国無農薬給食の会 大田・品川支部」さんのイベントに、グリーンピースもゲストスピーカーとして参加させていただきました。

一緒に講演された文京区の西村修 議員(写真右)は現役のプロレスラーとしても活躍されています。なんと、玄米と野菜の食事で肉体をキープされているそう!

西村議員は渡米してプロレスの修行に励む中、毎日1kgの肉食、4リットルの牛乳を飲む生活を続けるうちに、27歳のときガンを発症してしまいました。
手術後も、プロレスの道をあきらめ切れず、造血機能が衰えてしまう放射線医療を拒否して食事療法を探す旅へ。
世界各国を回ってたどり着いた治療法は、その土地の旬のもの、古来より伝わる食べ物を食べるということ・・・すわなち、伝統的な日本の「玄米菜食」でした。

 

食生活を変えてからは、肉を食べていた頃よりもスタミナがつき、疲れもたまらず、ストレスを抱えることもなくなったという西村議員。
ご自身の体験に基づいて講演活動をされているうちに、日本の食生活の根本を変えるには「給食を変えるしかない」と確信し、政治の道へ進まれました。
そしていま、じょじょに食の大切さを理解する仲間の議員が増えてきているそうです。

 

原発事故後、立ち上がったママたち

続いて運営スタッフの方からも、興味深いお話しが。
主催の高橋さんは3人のお子さんを持つお母さん。福島第一原発事故をきっかけに、食の安全性を考える他のママ達とつながり、安心・安全な食材を使った給食の実現を目指して活動されています。

高橋さんからは、夏休みの間に行われた大田区内の小学校へのアンケートをもとに、学校給食が構造的にかかえる問題についてご説明をいただきました。

 

また、スタッフの加藤さんは、食生活を改善することで、通院する回数が大幅に減ったという実例を見せてくださいました。

(写真左)医療費が一番多かった2011年7月の医療費通知書(ちなみに、その頃は名古屋市在住)
(写真右)自分でダシを取る、有機の野菜を選ぶ、肉食や加工食品を減らすなど食生活を改善した後は、明らかに医療費が激減。

ランチに用意してくださった「保護者が考える理想の給食」は、日本の伝統的食やマクロビオティックの概念に基づいた『食学』の普及に取り組む国際食学協会さんが監修され、主催の高橋さんほかオーガニックな食に携わるママたちが丁寧に手作りしたもの。とっても美味しかったです!

 

子どもも、農家さんもハッピーになる農業へ

午後の部は関根から、子どもたちの食をヘルシーに変えて、農家さんも安全な農業へとみちび「ハッピーランチプロジェクト」についてお話させていただきました。

まずは、化学農薬がもたらす健康への影響について。グリーンピースが発行したレポート「農薬と健康」を引用しながら、現代の農業で使われている農薬が子どもや妊婦はもちろん、農家さん自身の健康にもリスクを及ぼしていることを説明しました。

しかし、農薬の人体への影響を減らそうとしても、農薬の使用量をなくしていくのは農家さんの努力にお任せするだけでは限界があります。
そこで、有機農業などの生態系と調和した農業への政策的なサポートを増やしたり、有機農家さんと消費者が直接つながれるようにしたりすることで、有機農産物の生産量・供給量を増やしかつ消費者にも手ごろなものにする必要があるのです。

そのために、まずは日々成長している子どもたちの給食に、安全な有機食材を取り入れてみよう、というのが「ハッピーランチガイド」のコンセプトです。
実際のモデルケースとして、100%有機食材の給食を実現している新宿区新大久保のエィビィシィ保育園の例を紹介しました。

>動画はこちらから

有機の給食は、子どもたちの健康に良いばかりではありません。日本各地の幼稚園での有機野菜の需要が増えることで、有機農家さんも年間を通して安定した出荷先とつながることができます。

そんな素敵な事例が増えれば、農薬の使用量を減らしていくことができ、ネオニコチノイド系農薬の影響で被害が進むミツバチの保全や、自然環境全体の回復にもつながるのです。

 

動けば変わる、たとえ小さな一歩でも。

その後、講演者と高橋さんを中心に行ったパネルディスカッションでは、この会に集まるような方(5%といわれている)だけではなく、その外側にいる95%の人々にどうやって食の安全への意識を持ってもらうかについて意見を交換しました。

西村議員からは、そもそも選挙で選ばれた議員は市民の声を聞いて行政を動かす立場、どんどん市民の方から要望を伝えることで、地元の議員を育てて欲しいとの意見が。

そのためにも、社会問題に関心を持つ5%の層がまわりの家族や友達に問題意識をシェアしていくことが大切。 一人ひとりの声は小さいけれども、集まれば大きな力になるんです!

子どもたちも農家さんも、そして生き物たちも。
みんながハッピーになる「ハッピーランチ」の普及、そして、誰でも安全安心な食べ物が手に入る日本を目指して。ぜひ、皆さんもつながって声をあげませんか?

有機給食を提供する私立幼稚園のリストも掲載!オーガニック給食を取り入れるためのヒント集 「ハッピーランチガイド」は無料でダウンロードいただけます。ぜひ、皆さまのメッセージもお寄せください。

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