残暑お見舞い申し上げます。
エネルギー担当の高田です。
暑い夏、みなさまいかがお過ごしですか。
グリーンピース・ジャパンの事務所では、もちろん「節電/省エネ」モード全開です。
とは言っても、暑さにボーっとなり汗を滴らせながらの勤務は持続可能ではありません。
ベストは、気持ちよく効率的に仕事を仕上げること。
そこで、この夏は2人に1台の最新型扇風機を導入。
ただいま実施中の『消費電力ダウン、快適さ最大化プロジェクト』をご紹介します。
東京・西新宿にある当事務所には、1990年代前半に設置されたと思われる天井埋込型のエアコンが4台あります。
政府推奨の28度設定(夏季)で使用していますが、建物の構造的に熱がこもりやすく、正直これまではやむを得ず設定を少し下げることもありました・・・
そこで、エアコンメーカーの省エネ相談窓口に消費電力を伺ったところ・・・
- エアコン4台を1時間使用した時の消費電力: 約28,000w (=28kw、1台あたり7kwとして計算)
- 夏季にエアコン4台の設定温度を1度下げた時の消費電力上昇分: 約2,800w (=2.8kw、約10%増、1台あたり700w増)
*当事務所に設置されているタイプのエアコンの場合の概算値
ちなみに、一般的なオフィスで使用される電力の半分がエアコンなど空調関係と言われています。
(グラフは政府の「節電アクション」ウェブサイト資料より)
それに対して、最新の省エネタイプの扇風機の消費電力は・・・
- AC電源タイプ: 約20w (風量最少運転時: 3.5w)
- DC電源タイプ: 約20w (風量最少運転時: 1.3w)
- 旧型の一般的な扇風機: 約42w
合計15台の扇風機を配置して最大風力で使用しても、消費電力は414w。
--> エアコン4台の設定温度を1度下げる時と比べて約7分の1の消費電力に。
比較の結果、省エネ型扇風機を2人あたり1台導入して自由に使うことに決定。
エアコンの設定を28度より下げずに、気持ちよく効率的に仕事できる環境に近づきました。
ちなみに新規扇風機は、電気店のポイントで購入◎
さらに、グリーンピース・ジャパンでは、環境保護活動にかかわる環境・社会への影響を考え、以下のような取り組みを行っています。
- メインバンクを自然エネルギー推進やNPOへの投融資を積極的に行っている銀行に変更
- 事務所内の使用電力すべてを自然エネルギーによるグリーン電力証書でオフセット(*)
- 自然エネルギー100%での運用を目指すデータセンター会社(海外)の利用
- スーパークールビズ(夏季)の導入
- 照明の間引き使用、待機電力カットなどの省エネ
- 本州内の出張に関しての飛行機の利用禁止
- 海外出張の削減とビデオ会議システムの利用
- 廃棄物の削減とリユース、リサイクルの推進
- 環境に配慮したリーフレット類などの制作
今後もさらにこうした取り組みを進めていきます。
実践的なおすすめアイディアをお持ちの方、ぜひ教えてください。
*グリーンピース・ジャパンは、2011年に事務所内で使用した電力の100%を、風力発電と太陽光発電から生まれたグリーン電力証書によってオフセット(相殺)しています。当事務所で2011年に使用した電力は年間22,467kWh(グリーン電力証書購入は23,000kwh分)です。