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グリーンピース・インターナショナルから訪れた有害物質問題担当のキャンペーナーたち

プレスリリース - 2009-07-27
グリーンピース・インターナショナルから訪れた有害物質問題担当のキャンペーナーたち

2009年7月27日

グリーンピース・インターナショナルから訪れた有害物質問題担当のキャンペナーたち。左からIza Kruszewska(イザ・クルシェフスカ)、Casey Harrell(ケーシー・ハレル) 、Melanie Francis(メラニー・フランシス)、Martin Besieux(マーチン・ベシュ)

「環境に優しい電機メーカー・ランキング」の最新版(バージョン12)を7月1日に発表したグリーンピース・インターナショナルのチームが、7月中旬から日本を訪れ、国際的な大手電機メーカー(パナソニック、東芝、富士通、ソニー、シャープ)と面談を行いました。各メーカーとの会合では、「環境に優しい電機メーカー・ランキング」と「クールIT」の2つに焦点を絞って、各社の取り組みについて話し合われました。

「環境に優しい電機メーカー・ランキング」
「クールIT」(英語)

今回、日本を訪れた有害物質問題担当キャンペナー、イザ・クルシェフスカ、ケーシー・ハレル、メラニー・フランシス、マーチン・ベシュに、「ランキング」についてインタビューしました。
※「クールIT」については近日公開予定です。

「環境に優しい電機メーカー・ランキング」の対象となる企業は、どのように選んだのですか?

2006年8月に発表した最初のランキングでは、携帯電話とパソコンの大手メーカーを対象に、有害物質の使用状況と電子機器廃棄物(リサイクル)への取り組みを評価しました。2007年12月には、テレビとゲーム機器メーカーをランキングに加えました。このランキングに各メーカーはすばやく反応し、自社の評価を向上させようと競って改善に取り組みました。このため2008年6月のバージョン8では、有害物質とリサイクルに関する評価基準を厳しくするとともに、気候変動に影響する5つの基準を新たに加えました。

全ての企業がランキングの結果を真剣に受け止めたのですか?

はい、任天堂を除いては。任天堂はグリーンピースとの会合、問い合わせに一切応じていません。しかし任天堂は2008年に初めてのCSR報告書を発表し、またごく最近はゲーム機にポリ塩化ビニル(PVC)非使用の内部配線を採用したため、わずかながら評価が上がりました。

外国企業と比べて日本企業の取り組みは?

日本の企業は目標設定にとても慎重ですが、一度作った目標に対する責任感は比較的高いようです。

このランキングがもたらした結果は?

多くの企業がもっとも有害性の高い化学物質、ポリ塩化ビニル(PVC)と臭素化難燃剤(BFR)の使用を取りやめることを約束し、市場にもこれらの物質を使用しない製品が出回りはじめました。ソニーエリクソンの全ての最新モデルやノキア製品(1機種を除く)、さらに全てのアップル製品(一部の電源コードを除く)にはPVCとBFRが使用されていません。パナソニックとソニーの一部の製品(デジタルカメラ、DVD)にも、有害物質が使用されなくなりました。

また私たちは、企業が自社製品を製造者責任として回収、リサイクルするよう求めています。多くの企業がアメリカ国内市場では自社製品を回収していますが、OECD(経済協力開発機構)に所属していない国々でも同様の責任を果たす必要があります。