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2010/03/10 クジラ肉裁判:第4回公判 「逮捕・勾留でNGOへの萎縮効果を与えた」 ―鈴木被告人が語る

プレスリリース - 2010-03-10
クジラ肉裁判:第4回公判 「逮捕・勾留でNGOへの萎縮効果を与えた」 ―鈴木被告人が語る

2010年3月10日

【3月10日 青森】 グリーンピース・ジャパンの佐藤潤一と鈴木徹に関するクジラ肉裁判(注1)の第4回公判が青森地方裁判所で開かれました。本日の審理内容は下記の2項目です。明日11日、連続開廷4日目の第5回公判は、ベルギーのヘント大学教授(人権問題の専門家)への証人尋問が予定されています。

  1.  佐藤潤一の検察の反対尋問
  2.  鈴木徹の主尋問と反対尋問

本日の主なポイント(クジラ肉裁判弁護団の見解)

A. 検察側の被告人質問は明確なポイントに欠け、失敗に終わった。
B. 鈴木徹の被告人質問では、不正なクジラ肉の存在をつきとめる調査活動が慎重に事実確認を積み重ねていくプロフェッショナルなものだったことが説明された。
C. 二人の逮捕とグリーンピースに対する捜査は過剰なものだということが浮き彫りになった。鈴木徹の被告人質問で、逮捕当時グリーンピース・ジャパンの事務所と数人の職員自宅への家宅捜査は、公安警察38名、青森県警37名の計75名の警察官が出動する過剰に大がかりなものであり、公共の利益のために活動するNGOや市民活動を委縮させるものだったと語られた。

(注1) クジラ肉裁判:2008年、グリーンピース・ジャパンの職員、佐藤潤一と鈴木徹が調査捕鯨におけるクジラ肉の横領疑惑を追及する中で、公的機関に告発するために横流しの証拠としてダンボール箱入りのクジラ肉を確保したことにより、同年7月11日に窃盗・建造物侵入罪で青森地裁に起訴された事件の裁判。

お問い合わせ:
グリーンピース・ジャパン 広報: 村上京子
グリーンピース・インターナショナル Communications: Greg McNevin