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2010/03/11 40万人の声――「真実を明らかに!」

プレスリリース - 2010-03-11
40万人の声――「真実を明らかに!」 公平な裁判を求めて、クジラ肉裁判の青森地裁でアピール
(c) Greenpeace/Jeremy Sutton-Hibbert © Greenpeace/Jeremy Sutton-Hibbert

2008年、佐藤と鈴木がクジラ肉横領を追及して以来、「調査捕鯨の真実を明らかに!」「二人の裁判に注目しています」とのメッセージが、世界中からグリーンピースに寄せられています。そのメッセージを掲げて、3月8日から4日間、第2~5回の公判が行われた青森地方裁判所前でアピール活動をしました。

集まったメッセージは総数40万件以上。ここ数週間は、実際の公判がはじまって関心がいっそう高まり、10日間で10万件を超える声が寄せられました。いまも続々と届いています。日本、アルゼンチン、インド、アメリカ、ベルギー、ニュージーランド……言葉も文化も違う国の市民が、裁判と調査捕鯨のゆくえを地球のすみずみから見守っています。

「真実を明らかに、世界は見ています」

3月の公判ではこのメッセージをこめ、2月に続いて再び「正義の女神」が青森地裁前に登場。今回は動く彫像のアーティスト、イヴォン・ホーランデックさんが、国連の国際司法裁判所と国際刑事裁判所のあるオランダからボランティアで駆けつけてくれました!

日本中、世界中から届いたひとりひとりのメッセージ。その重みと温かさを胸に、佐藤と鈴木は法廷で堂々と証言しています。「不正を厳しく罰することと、不正を指摘しようとする人を厳しく罰すること、どちらが良い社会につながるのかを問いたい」――佐藤は初公判で、裁判官をしっかり見つめて訴えました。

多くの人に、法廷で話される捕鯨関係者全員の証言や、佐藤と鈴木が検察官と交わすやりとりを聞き、提出されるいくつもの証拠を見て、これが単なる「窃盗事件」では終わらせられない重要な裁判であることに注目していただきたいと思います。

動く女神像――イヴォン・ホーランデックさん

生きた彫像「正義の女神」を演じてくれたオランダのアーティスト、イヴォン・ホーランデックさんをご紹介します。

イヴォン・ホーランデックさん イヴォン・ホーランデックさん

イヴォンさんは、プロのアーティストとして演劇や子どものための芸術活躍をするかたわら、10年ほど前からユニセフやNGOでさまざまな支援や環境保護の活動をしてきました。

グリーンピースの活動にもときどき参加するなかで、とくに気候変動問題に興味を持ち、グリーンピースがつねに現場の最前線に立って、市民と問題を共有する姿勢に強い共感を抱いたそうです。

今回のクジラ肉裁判にあたり、公平な裁判実現のためのアピール活動に参加してくれないかとグリーンピース・オランダを通して申し込んだところ、急な依頼にもかかわらずイヴォンさんはボランティアとして来日することを快諾してくれました。そして、彼女の演じる「正義の女神」のパフォーミング・アートは、公平な裁判の実現を願う全世界40万人の声を象徴する映像・画像におさめられました。

▼イヴォンさんからのメッセージ

皆さん、はじめまして

私は今回、クジラ肉裁判のアピール活動のために来日できたことをとてもうれしく思います。最初は、日本というはじめての国で活動に参加できるだけでも心躍ることでしたが、青森に来てクリーンピース・ジャパンの佐藤さんと鈴木さんに会って握手をしたとき、彼らの発する力強さに私は胸を打たれました。そして、彼らがこの2年間に体験してきたこと、国の不正を暴こうとした勇気ある市民が逆に逮捕されたと詳しい事情を聞いて、大変大きなショックを受けました。 これがもし私の住んでいるオランダだったら、二人は公平な裁判を受けた上で、彼らの市民として勇気ある行為が讃えられることでしょう。

私は、日本は素晴らしい国だと思います。この、素晴らしい国をより良く発展させていくためにも、今回の裁判を通じて市民の権利が認められる社会の実現を願っています。

イヴォン・ホーランデック 

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