こんにちは、ボランティアの白土です。

5月27日、若者を対象とする国連のイベント
「第1回SDGs×Youth 知ろう。語ろう。見つけよう」に参加してきました。個人の感想として、この場を借りてレビューさせていただきます。

2020年に東京オリンピックを控え、気候変動の分野ではそれ以降の目標について、国際的な取り組みが進められています。
これからの社会を担っていくYouth世代の一人として、2030年までの大きな目標である、SDGsについて知ろうと思い参加してみました。

会場へ向かいます

場所は汐留の電通ホール。でっかいです。

© Greenpeace

中に入ると、国連が掲げる17個の目標(SDGs *1)ごとのブースに分かれていました。参加者はその中から2つを選び、ワークショップを行います。

Image via UNIC

© Greenpeace

関心があった食の問題

まず最初に参加したのは、国連の目標その2、「飢餓をゼロに」のブースです。
ここはTable for TwoというNPO団体が担当していました。

©Table For Two *2
(この団体が対象とする食品を買うと、その代金の一部がアフリカの子供たちの学校給食になります。)

このブースで印象的だったのが、Food for Soulというイタリアのフードバンクへの就職を希望されていた方です。とにかく熱意の塊のような人で、イベントの最後には自分も含め、会場の全員で応援しているような状況でした。

フェアトレードという選択肢

2つめのブースは国連の目標その10、「人や国の不平等をなくそう」です。
ここはFairtrade Drippack Project *3 という学生団体が担当していました。

(c)Greenpeace
(いただいたコーヒー豆。青が好きです。)

このブースでは大学1年生の方から「サークルの差し入れで””さりげなく””フェアトレード商品を広める」という目標が出されました。ほっこりしますが、実はものすごい戦略家なのかもしれません…

オーガニックパーティーをやりたい!

実は現在、グリーンピースで「食」についてのイベントを企画しています。上の2つのブースを選んだ理由のひとつでもあります。
皆で美味しく、からだにも環境にも良い料理を作り、楽しく話し合うことを目指しています。
そこでTFTさんと協力して、アフリカの子供の支援に繋げたり、
FTDPさんのフェアトレードコーヒーを味わう機会になったり…夢が膨らみます。
皆さまのご参加をお待ちしております。(7月開催予定!)

好きな事から世界を変える

この2つの団体の良いなと思うところは、生活の中で自然に、無理せず出来そうな点です。
エシカル協会の末吉さん(元ミステリーハンター!)が仰っていて、自分も共感するのが
「好きな事から世界を変える」という事です。

美味しい食べ物や、お洒落なファッション、学校での専攻などなど、
自分の興味のある分野なら、みんなが意欲的に活動できるのではないでしょうか。

(c)Greenpeace

(末吉さんのプルタブ製バッグ。LOVE & SENSEというショップのものだそうです。)

「SDGsを自分事にする」とは?

UNDPの青柳さんが仰っていたことは、SDGsを「自分事」にしてほしいという事でした。
アクセプト・インターナショナルの永井さんが仰る通り、好きな事だけでは解決しない課題もあると思います。
しかしまず、僕ら若い世代がやることは「自分の事」からではないでしょうか。

【「持続可能な」目標とするために】
自分の目標は、「持続可能な国際貢献の方法を見つける」という事です。

(c)Greenpeace

そのための暮らし方を自分なりに、継続できる事から示していきたいと考えています。
これまでの社会は、これからの自由な発想と、多様な暮らし方で変えていくのだと思います。
そこで重要になってくるのが、自分は何に価値を置くかという「自分事」なのではないでしょうか。

NGO・NPOについて思うこと

上述の通り、共感できる事・共感できる人だけとでは解決しない課題もあります。
新しく入ってくる若者世代を、自分達といかに似ているかで評価せず、むしろその違いを引き出し、それに合わせて変わっていける場所になってほしいなと思います。

「第1回SDGs×Youth 知ろう。語ろう。見つけよう」を終えて

印象的だったのは、女性陣のバイタリティです。自分の目標に対して、会場の参加者から「いいね!」を集めた数の上位3名は全員女性でした!これからますます力強くなるはずです。男性陣も負けてられません。

(c) UNDP Representation Office in Tokyo via Flickr *4

(あっという間の3時間、もう少し話したりブースを回りたい気持ちもありましたが、それは「第2回」を待とうと思います。その時は皆さんもぜひ。楽しかった〜。)

グリーンピース・ボランティアチームの学生メンバー

グリーンピースでも、Youth世代のボランティアメンバーを募集しています。
現在それに向けて、学生メンバーが主体となって広告づくりを進めています。

(グリーンピースボランティアの学生が自主的に作ったチラシ案。
デザインチームのスタッフの目に留まり、現在ではより大きな話に!)

大学4年生の儀同さんは、大学で日本の浮世絵と西洋のポスターの関係を調べていたそうです。
そんな中でグリーンピースに参加し、舞い込んできた役割がこのポスター制作。他にも多くの企画を手がけつつ、ご自身が楽しみながらあらゆる場面で制作を引っ張ってくださっています。

同じく4年生の丸山くんにとって、グリーンピースは経済学の勉強や趣味の映画から得たヒントを、自分の考えとしてアウトプットする良い機会となっているそうです。インターンから入り、現在はアルバイトスタッフとして、ボランティアメンバーをまとめる役割を担ってくださっています。

お二人のように、グリーンピースではそれぞれの好きな事、楽しめる事に基づいて活動することができます。
若者のありのままの考えを尊重し、サポートしてくれる環境があります。
そして互いの強みを理解し、学び合うことができます。

皆さんも自分の好きなことで、ほどほどな(持続可能な)国際貢献、グリーンピースで始めてみませんか。
 (画像をクリックで登録ページにジャンプ =3  )


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注釈
*1 SDGs (Sustainable Development Goalsの略)とは 
*2 参照 : Table For Two
*3 参照 : Fairtrade Drippack Project
*4 参照 : UNDP Representation Office in Tokyo via Flickr

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