オーストラリアの山火事

2019年末から2020年にかけて起きた大規模な山火事で、3人のボランティア消防士を含む29人の命が失われ、ニューサウスウェールズ州だけでも1500軒以上の家屋が被害を受けました。すでに1100万ヘクタール(東京都よりも広い面積)の土地が焼失し、身も心も打ちのめされた人々が焼け落ちたわが家の残骸の片付けに追われました。

インドネシアで豪雨による洪水が発生

洪水に見舞われやすいインドネシアの首都・ジャカルタは、世界で最も急速に地盤沈下が進む都市の一つで、気候危機の脅威にさらされています。
2020年1月1日、一晩で400ミリ近い豪雨が降り、ジャカルタと首都圏全域で鉄砲水が発生、主要河川が氾濫しました。この豪雨によって、少なくとも66人が死亡し、約4万人が避難を余儀なくされました。

ジャカルタで洪水のために閉じ込められた家族をボートで屋根から救出し、避難させています。
2月と6月初旬には、ジャカルタとインドネシア南部を再び大雨が襲い、多くの人の命が奪われ、約1,700人が高台に避難しました。

米国、ミシガン州の壊れたダムと冠水した家々

2020年5月17日、米国ミシガン州中央部のトライシティーズに大雨が降り、2日後にはミッドランド郡で大規模な洪水が発生しました。蓄積された雨水が河川や小川を増水させ、一帯を浸水させるほどの壊滅的なダムの損壊を引き起こしました。州政府はエデンビルとサンフォードの1万人以上の住民に避難を命じました。

アフリカの洪水、バッタ、新型コロナウイルス

ケニアでは洪水が再び発生しています。数千人が家を追われ、数百人の命が失われ、農作物は台無しになり、多くの家畜が命を落としました。東アフリカの気象パターンは、地球規模の気候の変化に大きく影響を受けています。洪水や干ばつなどの異常気象は、気候危機が深まるにつれ、より頻繁に、より激しくなっています。現在の新型コロナウイルスの危機とバッタの侵入に加え、洪水はケニアの食糧事情を悪化させると言われています。

気候危機に伴う降雨量と暴風雨の頻度の増加により、サバクトビバッタが異常発生しています。400万匹のバッタの大群は、3万5千人分の食料を奪いながら、1日に150kmも飛ぶことがあり、食糧も農業も壊滅させようとしています。

中国はウイルスとの戦い、大雨、そして現在進行形の洪水

6月以降、大雨で数百人が死亡あるいは行方不明となり、900万人以上が大きな影響を受けています。中国南部の27の地域では、洪水のために22万人以上が引越しを余儀なくされています。
中国の433もの河川が危険水位を超えて増水し、そのうち33の河川は記録的な高水位に達していると水道省は伝えています。この異常気象はあまりに多くの都市を水浸しにしてしまいました。
グリーンピースは被災したコミュニティを支援するため、そして現場から被害の様子を伝えるために、8月に中国南部に現地入りする予定です。

 ©人民视觉 / Greenpeace 

日本での豪雨災害

今月、九州を襲った記録的な大雨は、広い範囲で甚大な洪水被害を引き起こしました。大雨による河川の増水や土石流によって多くの家屋や橋や道路が損壊しました。数日間にわたる洪水で多くの死者が出ており、100万人以上の人々が避難生活を強いられています。
日本での豪雨の頻度やその強さは年々増加傾向にあるだけでなく、新型コロナウイルスの脅威も続いており、今年は特に厳しい状況となっています。

気候危機を解決するために、今、あなたのサポートが必要です

節電したり、野菜中心の食生活を意識したりなど、私たちは日常生活の中で気候変動と向き合うためにできることはたくさんあります。
友だちや家族とこの問題について話しあったり、関心を持ってくれる人を一人でも増やすことが大切です。 それは気候変動の解決のために政府や企業が新たな方針に改めるための、大きな力になり得ます。

この世界は、ひとつの共同体です。海も森も大気でさえも、わたしたちの命と深く結びついています。
グリーンピースは半世紀近くにわたって環境問題にとりくんできましたが、今も、地球は危機にさらされています。

いますぐ、あなたの力が必要です。
あなたのサポートが、政府や企業から100%独立しているグリーンピースの地球規模での環境保護活動をより強く支えます。
生きものたちにとって安全な地球は、わたしたち人間にとっても、安心して暮らせる地球です。
そんなやさしい未来のために、あなたの力を貸してください。