グリーンピース声明:G7海洋プラスチック憲章に日本と米国署名せずーー日本政府はプラスチック汚染を止めるための緊急の行動を

国際環境NGOグリーンピース・インターナショナルは6月11日、カナダで開催されていたG7首脳会議で協議されたプラスチックごみの海洋汚染への対策を各国に促す合意文書(G7海洋プラスチック憲章)に、日本と米国が署名をしなかったことを受けて、下記の声明を発表しました。

グリーンピース・インターナショナル事務局長ジェニファー・モーガン

「プラスチック汚染は、私たちの海、河川、そして地域社会にとって急速に拡大する脅威であり、政府と企業には、汚染を止めるための緊急行動が求められています。G7海洋プラスチック憲章は、プラスチックの生産を削減することよりも、リサイクルとその他の活用を中心においていますが、日本と米国が同憲章に署名すらしなかったことは、恥ずべきことです。同憲章は、問題の緊急性を認めていますが、それを解決するための手段を示すには至っていません。

政府に求められるのは、業界の自主的な規制に任せるのではなく、法的拘束力のある削減目標を定め、使い捨てのプラスチックを禁止すること、そして、新しいリユース型製品の搬送システムを構築することや、企業が作り出している問題への責任の所在を明確にすることです。」

グリーンピース・ジャパンは同日、プラスチック汚染に対するリーダーシップある行動を怠っている日本政府に対し、ソーシャルメディア上で、#私はG7海洋プラスチック憲章に署名しますとのメッセージとともに、使い捨てプラスチック製品の代わりになるグッズとペンを持って写真を投稿し、市民へ同様の行動を呼びかけました。