みなさんこんにちは。マモさんことエネルギー担当関口です。

思い起こせば、それはまだ私がグリーンピースすらよく知らなかったころ。東京電力の福島第一原発事故が東日本一円にもたらした放射能の恐怖を目の当たりにして、まだ1歳にもならない長女がこれから生きる未来を想い、わたしの人生の中で初めて起こした原発反対への具体的な一歩。

それがグリーンピースの始めた「とめよう再稼働」署名でした。 

37,503人の、未来につながる小さな行動

原発や放射能についても理解が浅く、それでも何とかしたいと思った私にとって、自分の小さな行動が未来への可能性を広げると確信をくれた「とめよう再稼働」署名。

同じような気持ちで、みなさんが一筆一筆、署名してくださったことと思います。一緒に声をあげてくださったみなさん、署名を拡散してくださったみなさん、本当にありがとうございます。

そんなお一人おひとりの声を合わせた37,503筆を、4月4日、福井県の西川知事に提出してきました。

日本の4分の1の原発が集中する福井県へ

「とめよう再稼働」署名は2013年11月25日から2016年2月24日までの期間にグリーンピースがホームページ上とchange.orgのキャンペーンページ上で募った原発の再稼働に反対する署名です。 

過去には九州電力の川内原発の再稼働に関して、2014年6月に、その時点で集まっていた14,360筆の署名を鹿児島県原子力安全対策課を通して伊藤鹿児島県知事に提出しています。 

グリーンピースが今回、西川福井県知事に要請したのはこの2点。

一、 関西電力高浜原発3,4号機において、すでに表明された再稼働への同意を撤回し、また今後あらたに再稼働への同意をしないこと

二、住民の生存権および人格権に対し切迫した危険をもたらす原発への依存を止め、自然エネルギーへと県のエネルギー政策を転換すること

福井県、特に若狭湾には、日本にある原発の約4分の1が集中しています。また、再稼働を申請している原発の数としても最も多くの原発があるところ。日本政府の原発政策にとっても、原発に反対する私たちにとっても、かなり気になるところです。  

写真:虹の戦士号も若狭湾を訪れました。奥に見えるのが高浜原発1,2,3,4号機。

市民の力で原発が止まり始めている福井県

福井県にある原発については、2015年4月、2016年3月と、再稼働差し止めの仮処分決定がそれぞれ福井地方裁判所と大津地方裁判所から計2回出されています。今年3月の大津地裁の運転差し止めの決定は、運転中の原発に対するもので世界でも初めての事例だそうです。

2つの運転差し止め決定に共通しているのは、電力会社の安全対策も、それを審査する原子力規制委員会の規制基準も、本当に安全を最優先にして検証した場合に、あまりにリスクが大きいということ。


写真:高浜原発の前に広がる美しい内浦湾。100年先も美しく保ちたい光景
 

「100年後もキレイな海を子どもたちに」

関西電力高浜原発の立地・高浜町は、町をあげてビーチに関する国際的環境認証の”ブルーフラッグ認定”をめざしています。認定されればアジア初!そのキャッチフレーズは「100年後もキレイな海を子どもたちに」。 

次の世代、さらにその先の地球環境への安全を取るか。原発が地域経済や電力会社にもたらす短期的な利益と効果をとるか。

5年前の福島第一原発事故を経験した私たちが取るべき道は決まっている。そうわたしは思います。

写真:虹の戦士号に乗って、高浜原発前にて。 

確実に原発へのお金の流れを変えられる”革命”

4月1日から、電力自由化が始まり、私たち市民一人ひとりが、よりクリーンな電気を選ぶことができるようになります。一人ひとりの乗り換えで、確実に原発へのお金の流れを変えることができる、電気の革命です。

高浜原発が再び停止した今こそ、原発から自然エネルギーへの切り替えを後押しするチャンス。一緒に、自然エネルギーへの乗り換えの波を起こしましょう!

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オンラインアクションiSwitchでは、参加してくれたみなさんに、電力会社選びと乗り換えをサポートする「電力会社クリーン乗り換えガイド」をプレゼントします。

P.S. とめよう再稼働署名で集まった37,503筆。語呂合わせを考えてみましたので発表!

「みな(みんな)、GO SUN!」

ということで、再稼働ではなく、太陽光発電などの自然エネルギーへ移行を。その思いを象徴する署名になりました。みなさん、引き続き、自然エネルギー100%の未来を実現するため、一緒に行動していきましょう

グリーンピース・ジャパン

ライターについて

グリーンピース・ジャパン
グリーンピースは、環境保護と平和を願う市民の立場で活動する国際環境NGOです。世界中の300万人以上の人々からの寄付に支えられ、企業や政府、一般の人々により良い代替策を求める活動を行っています。ぜひ私たちと一緒に、行動してください。

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