皆さんこんにちは、食と農業担当の関根です。
心配なニュースがあります。
いま、日本で新しいネオニコチノイド系農薬が解禁に向けて動きだしているのです。

 

新ネオニコ農薬、アメリカよりも広範囲で解禁がすすむ

実はこのネオニコは、一昨年537件ものパブコメの声もあって審議が保留となっていたもの。
ところが2月に審議が再開されてしまい、今パブリックコメントが始まったのです。

  [写真:リンゴの花にくるミツバチ]

そのネオニコ系農薬は「スルホキサフロル」というもの。アメリカのダウ・アグロサイエンス社が開発した農薬です。
アメリカでは、ミツバチへの影響が正しく検討されていなかったため、2015年に使用禁止になっていました。昨年秋にミツバチなどへの安全を考慮して、かんきつ類や、キュウリへの使用は禁止、リンゴやナス科の野菜には落花後に使用を限るなど、用途や期間を減らしたうえで、再び承認されました。

[写真:オレンジに来るミツバチ。かんきつ類はミツバチの授粉が必要ではないけれど、ミツバチは蜜を集めにやって来ます]

 

しかし日本では、以前とおなじ広い使用範囲のまま審査が進んでいます。
政府は、ミツバチを苦しめているネオニコの使用を規制していく方針ではなかったの?
大手スーパーや生協も、ネオニコを含め農薬をできるだけ使わない農産物を提供しようと努力を始めているのに、どうして?

[イオンは、ネオニコ系農薬を含め、できる限り農薬を使用しない農産物を消費者に提供すると表明–2017.2.7]

 

こんなに問題!〜市民団体も共同で政府に申し入れました

このネオニコを決して日本で承認しないよう、グリーンピース・ジャパンも市民団体3団体とともに政府や審議会の委員に要望を出しました[1]。そのポイントは次のとおり。(パブコメ準備号のブログにも詳しく書きます)
❏子どもの脳や神経の発達への影響(発達神経毒性)、環境ホルモン作用、複合影響などの安全性評価が十分におこなわれていません
❏ミツバチに毒性がつよいのに、このままでは日本では広い範囲で回数も多く使われてしまいます
❏ネオニコチノイド系農薬とミツバチ被害の関連が高いと確認されたコメ(水稲)にまで適用されそうです(しかも、日本だけ)
❏花粉を運ぶ野生の昆虫などの生態系への影響がまったく考慮されていません
❏先のパブコメ(2015年12月〜16年1月)の意見にまだ回答がないのに、またパブコメというのは先のパブコメ意見を無視しています
[1]「スルホキサフロルの残留基準値設定ならびに農薬登録をしないよう求める要望」2017年2月27日(反農薬東京グループ、ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議、日本有機農業研究会、グリーンピース・ジャパンの4団体による)

 

今、新たなネオニコをとめるためにできること

【1】パブコメを出そう

パブコメは3/1〜3/30まで。
送り方は以下をご覧ください。また、スルホキサフロルの問題点についてはブログ

いますぐ新ネオニコ系農薬の解禁をとめたい、5つの理由

日本の消費者を不安にさせる「”非”科学的な」農薬残留基準の決め方

にもまとめていますので、ご参考に。

❏送り方

 ❏ スルホキサフロルのパブリックコメント募集サイトはこちら
 ❏ 厚生労働省によるスルホキサフロルの残留基準値と対象農作物の案はこちら
 ❏ 注意:意見は日本語で書き、個人は住所・氏名・職業・連絡先(電話番号又はメールアドレス)を、法人は法人名・所在地・連絡先(電話番号又はメールアドレス)を書いてください。
提出先:
❏インターネットで提出する方はこちら
❏郵送の方はこちらへ→〒100-8916 東京都千代田区霞が関 1-2-2
厚生労働省医薬・生活衛生局生活衛生・食品安全部基準審査課 残留農薬等基準審査室宛て (封筒に赤で「スルホキサフロルの残留基準設定について」と書く)
❏FAXの方はこちらへ→FAX番号:03-3595-2432
厚生労働省医薬・生活衛生局生活衛生・食品安全部基準審査課 残留農薬等基準審査室宛て (* 表題に「スルホキサフロルの残留基準設定について」と明記する)
 

【2】署名に参加しよう

上記のパブコメ意見を厚生労働省送ることに加えて、農林水産省や環境省など、責任のある省庁にも市民の意見を伝えるため、市民団体で協力して、緊急オンライン署名を立ち上げました。こちら↓の署名にもぜひ参加してください。

緊急署名:新たなネオニコ系農薬を承認しないよう求めます 

あなたの声と署名で、一緒にネオニコの解禁を止めてください!
食の恵みを支えてくれるミツバチ、そして子どもたちの未来をまもりましょう。
 

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