これは、ちょっと怖い話です。

なんと3,800万個ものプラスティックゴミがヘンダーソン島で発見されました。これは大きな衝撃です。ヘンダーソン島は、南太平洋のピトケアン諸島の一つです。この島は無人島ですが、島の海岸には周辺海域から流れ着いた18トンものゴミが打ち上げられています。人間の活動に由来するゴミがこれほどの高密度で堆積している場所は、地球上でこの島以外には見られません。

ヘンダーソン島は、プラスチックゴミで一面覆われています。このようなプラスチックゴミが集中する場所は、今では各海域で見られます。先月は、北極圏の海域にたまったおびただしい量のプラステチックゴミについて、科学者が警鐘を鳴らしました。地球上で最も人が少ないような場所でさえ、プラスチックゴミによる汚染で破滅される恐れがあります。

南太平洋や北極圏といった遠い場所だけではないのです。グリーンピースUKでは、カツオドリやツノメドリ、ウバザメといった英国を代表する野生生物へのプラチックゴミの影響を調べるため、キャンペーン船ベルーガⅡ号をスコットランド沿岸に派遣しました。

ベルーガⅡの出航初日、グリーンピースはベースロック島*でプラスティッククゴミを発見しました。ベースロック島は海鳥の繁殖地として国際的に知られ、この島にあるシロカツオドリの繁殖地の規模は世界最大です。

プラスチッククゴミは多くの海洋生物にとって、からまったり窒息したりする危険があります。現在では、海鳥の90パーセント、そしてウミガメの30%がプラスチックを食べているという研究結果が報告されています。プラスチックが食物連鎖のすべての段階に入り込んでいるということは、私たちがゴミにしたプラスチックが、今度は私たちの食卓にのぼる海産物に含まれることになります。この危険性についての研究を進めることは喫緊の課題だと、研究者が声を上げています。

*訳注:スコットランド東部沿岸の島

グリーンピースはこれまですでに、英国本土に近い海域でも、南太平洋でもプラスチックによる汚染の増加をはっきりと確認してきました。全世界で1分あたりゴミ収集車1台分のプラスチックゴミが海に捨てられ、その結果ヘンダーソン島には毎日およそ13,000個ものゴミが打ち上げられていると研究者は見積もっています。

これは地球全体の問題であり、地球規模の解決策が求められています。各国政府は、海洋生物に害を及ぼすプラスチックゴミの海洋投棄を減らすための具体的な行動を起こすべきです。

たとえば英政府は2015年、周辺海域に棲息する生物の貴重な多様性を護ることを宣言し、ピトケアン諸島を全面的な海洋保護区に指定しました。しかしピトケアン諸島に棲む生物をプラスチックゴミの脅威から保護するには、もっと根本的な対策の必要があることは明らかです。

根本的な対策として、プラスチック容器のように特に有害度の高い製品を対象とした取り組みが考えられます。この問題にはプラスチックボトルが大きく関与していることがわかっています。

たとえばイギリスでは、毎日1,600万トンものプラスティックボトルがゴミになっています。コカ・コーラを初めとする大手飲料会社の行動を注視する必要があります。こうした飲料会社は、一秒あたり3,400個もの使い捨て容器を生産しているのです。

ゴミが大量に生じる仕組みを改めるには、使い捨てのプラスチック利用をやめ、再利用できる容器を採用すべきです(各社に要求しましょう!)各国政府はボトルの回収率を上げるためデポジット制度を導入することで、プラスチックゴミの減量に寄与できます。そしてそもそも私たち全員がプラスチック・フットプリントを減らすことで、海洋に流れ出すプラスチックを止めることができます。

地球上で最も貴重かつ人が少ない場所に膨大な量のゴミが堆積している光景は、人類に対する警鐘に他なりません。使い捨てプラスチックの時代は直ちに終わらせなければなりません。海にはこれ以上プラスチックを処理する能力はないからです。

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