多くの人がこれからも新型コロナウイルスのために多くの時間を家で過ごすことになります。そこで、おうちで楽しみながら初夏を迎えるアイデアを集めてみました。
春だからこそ、簡単に・賢く、家をグリーン化してみてはいかがでしょうか。
お料理や掃除などの新しいことを学んだり教えたりする時間や、家にあるいらないプラスチック、ガラス、紙などを使って、リユースやアップサイクルに挑戦する時間がたくさんあります。グリーンピースのスタッフとサポーターの方々から、リデュース、リユース、リサイクルの手助けとなる24のアイデアをご紹介します。
これらのアイデアは、屋根の断熱で省エネする、自然エネルギー100%に切り替えるといった根本的な家のエコ化にはなりませんが、小さなアクションを何年も、さらには何世代にもわたって続ければ、大きな違いをもたらします。
キッチン
ロックダウンを経験している私たちの多くは、家での時間が増え、経済的なゆとりが減り、買い物も食料品や日用品に限られています。
しかし、限られた材料を使いながら、キッチンでできる楽しいことはたくさんあります。
1.古いガラス瓶の様々な使い道に、小さな喜びを見つけて
古いガラス瓶は、キッチン内のあらゆる物の収納に最適です。また、ガラス瓶は水が漏れないので、材料を瓶に入れて混ぜれば、サラダドレッシングも簡単に作れます。
長い瓶は花瓶、ペンやメイクブラシの立て、キャンドルホルダーなど、使い方はほぼ無限です。ガラス瓶を使う際は、徹底的に綺麗に洗い、植物油とたわしを使って頑固に張り付いたラベルシールを取りましょう。
2.生ごみの再利用
レタスの芯、ジャガイモ、さつまいも、生姜等の野菜を再生栽培してみましょう。多くは、(後に紹介する)アボカドの種のように、発芽してから、鉢植えにすることができます。ネットで自分に最適な方法を検索してみましょう。もし、外で栽培する場所が十分にあれば、食べ物を自家栽培できます。庭やベランダがなくても、窓枠に一つや二つの容器を置くこともできます。
ベリー、りんご、キュウリなどの皮や切りくずを捨てずに、それらを使って飲料水に香りを付けたり、スムージーに混ぜたりしてみましょう。
3.アボカドの樹を育てよう
アボガドの中の種を保存して植えてみましょう。アボカドの種に四本のつまようじを刺して、コップ一杯の水の中に浮かせましょう。
日当たりの良い場所に置き、水が減ったら足し、観察します。種が割れ、新たな生命が生まれて来る過程は感動的なので、観察に夢中になるはず!
参考:アボカドの水耕栽培の方法|種から発芽させて栽培するには?
4.スーパーマーケットのハーブを長持ちさせるために、植え替えをしよう
スーパーで売っている、青々としたハーブの鉢植えは、複数の苗が一つのポットに押し詰められています。つまり、栄養と日光を奪い合うため、なかなか長生きできません。植え替えるには、まずポットからハーブを抜き、ハーブが生えている土を濡らして、やさしく2つか3つに解きほぐしてください。そして、根が成長するスペースが十分にある容器に、コンポスト(堆肥)と一緒に埋めてください。
5.スープストックを作ろう
野菜の余りを使って、スープストックを作りましょう。
密封できる袋を用意し、人参、ネギ、セロリ、玉ねぎ、マッシュルームなど、しおれてしまった野菜を詰めて、冷凍庫に入れておきます。
一杯になったら煮ます。野菜によっては、適さないものもあります。ジャガイモ、ズッキーニ、緑豆、カブの根などは避けましょう。
また、様々な調理方法にも使えるように、ニンニクや塩は後で付け加えることをお勧めします。
6.家でお菓子作り
キッチンでの時間が増えたことで、添加物やアレルゲンを入れずに調理することができます。普段買っているものでも、基本的な作り方を学び始めるいい機会です。
また、砂糖、グルテン、乳製品を使わない場合でも、限られた材料を使った素晴らしいレシピがたくさんあります。
簡単でエコなそうじ
浴室や水回りのお掃除が大の苦手な方に。手作りの洗剤やリユース素材の道具専用の掃除道具にバケツを用意して、ごくシンプルに。ゴム製の手袋、漂白剤、水垢スプレー、窓用のスプレー(酢で自作してみましょう)、新聞紙があるといいです。
7.プラスチックフリーの洗剤を作る
いくつかの基本的な材料(白酢、レモン、エッセンシャルオイル、重炭酸ソーダ、沸騰した水)があれば洗剤を作れます。ネットで多くのアイディアを検索してみましょう。
空になった容器は、捨てる前に別の用途で使えないか考えましょう。プラスチック製のスプレーボトルのスプレーヘッドだけでも保管しておきましょう。
多くの場合、プラスチックボトルのスプレーヘッドは、ワインなどのスクリュートップのガラス瓶に取り付けることができ、見た目も美しく、(ほぼ)プラスチックを使用しない自作の詰め替え用容器を作ることができます。
8.窓ガラスと鏡用の新聞紙
不思議なことに、古い新聞紙はガラス(例えば鏡、シャワーカーテン、窓)を拭きとるのに最適な道具になります。
あとやホコリを残さずに、綺麗さっぱりに落ちます。
9.タオルを捨てないで
古いタオルは、メイク落としのコットンの代わりに使える洗えるフェイシャルパッド、清掃用タオル、バスマット、おむつ、生理用ナプキンの材料などに再利用するのにぴったりです。布をカットすると先がほつれてしまうので、ミシンや手縫いで端を縫い留めましょう。
10.エコな月経を
環境に意識が高い女性のみなさん。月経をよりエコにするためにいくつかのオシャレな方法があります。タンポンの代わりにシリコン製の月経カップを使用する、または繰り返し洗える生理用の布ナプキンのシンプルな縫製パターンをネット見て試してみてください。
リビング
居心地のよい、整理整頓されたリビングは、ずっと家で過ごさなければならない私たちにとっては、欠かせないものです。
お子さんがいない家(またはお子さんの手が届かないように高い棚がある家)では、リビングを癒しの空間にすることができます。
11.ガラス瓶が、光を照らすインテリアに
ビール、ワイン、オイルなどが一度入っていたガラス瓶は、光を華やかに放ちます。そこに、妖精が現れるような灯やキャンドルスティックを加えると、より一層豪華になるでしょう。空き瓶は、重曹:植物油=1:1を混ぜラベルに塗り、30分置くときれいに剥がせます。
空いている空間や窓棚などに、ボトルを再利用可能な粘着ラバーで留めて吊るすと、間に合わせのステンドグラスによみがえります。
12.紙製のランタン、ガラス瓶に入ったスティックキャンドルを作ろう
キャンドルを灯す時期ではないかもしれませんが、 春や夏の夜、ティーライトを1、2本灯すだけで良い雰囲気になります。探しだせるものから紙ランタンを作ってみましょう。油性ペンやホワイトボードマーカーで古いガラス瓶を塗り、色のついたティッシュペーパーなどの薄い紙で覆いかぶせます。絶えず色が移り変わるステンドグラスを再現できます。
13.飲み終わったワインのコルクでコルクボードを作ろう
必要な大きさのコルクを集めるのに少し時間がかかるかもしれませんが、多くのワインは本物のコルクが付いています。一つひとつのコルクを大切に保管していけば、即コルクボードができあがります。コルクを輪切りにして、コルクボードの後ろにのりで貼ることで、裏まで補強できます。
クローゼット
外出できないことは本当にがっかりしますよね。しかしこの普段ではありえない経済の停止は、私たちの消費のペースをゆっくりにするのにぴったりなのです。
そしてこれはファッション業界に対する大事な教訓でもあります。ファッションを楽しむための新しい方法は、意識を持てばたくさんあります!道具とスキルがあれば縫製も素敵ですが、なくても大丈夫!
14.ワードローブをグリーン化する
ファストファッションは地球にとって災害の一つです。私たちのクローゼットはファストファッションで埋め尽くされています。
今はなかなかショッピングにもいけないので、安い服をたくさん買う習慣を見直すいい機会。そして自分の持っている服を整理して把握することもできます。
ラベルを読み、例えば今後新しい服を買うのは一ヶ月に一回だけにするなど、買うときの約束事を決めます。長く着られる質の良い服を知り、製品をきちんと吟味して、天然素材やオーガニックコットンで作られたものを優先しましょう。
洗濯するときは、マイクロプラスチックをろ過するバッグ、またはボールでポリエステルを洗えば、海にプラスチックが流れ出すのを止めることもできます。
15.こんまりさんのたたみ方を学ぶ
チャリティーショップ(購入または寄付)に行くことは今はできないので、私たちが既に持っている服を大切にすることを学びましょう。
整理整頓のスペシャリストである近藤麻里恵さんのように、愛情を込めて服をたたみ、保管することを学べば、あなたの服を長持ちさせ、もっと服を知り、感謝することができます。お子さんに教えてあげることができたらもっといいでしょう。近藤麻里恵さんのお子さんはもちろん理解されているようで、これは素敵なことです。
16.古いTシャツを再利用する
汚れ、よれてしまったTシャツは捨ててはいけません。綿のホコリとりや雑巾として、または、【9.タオルを捨てないで】で紹介したようにフェイシャルパッドの滑らかな側面としてとして生まれ変わることができます。着なくなったけれどまだ着れる服は、ポケットパッチワーク(ロゴTは最適)をあしらったり、食用着色料で染色を楽しんでみたり、ちょっと素敵な刺繍をあしらったりとアップサイクルができます。
17.クローゼットの奥からお気に入りの洋服を再発見しよう
私たちは皆、本当はまだ着れる服があるはずなのに、さらに新しい服を求めてショップに足を運びます。でも、ファッションのトレンドは、繰り返すものです。
買い物に行くのをストップして、自分のワードローブの中からぴんとくる洋服を探してみましょう。
そしてテーマや着ていく場面を想像して、スタイリングをしてみましょう。今の気分に合った新しいコーディネートができるかもしれません。
あなたのお気に入りのコーディネートができたらお洒落に撮影して、Instagramでシェアしてみましょう。今あるもので楽しんでいるうちに、センスも磨かれていくかもしれませんよ♪
18.おしゃれ着のための脇あてを作ろう
通常ドライクリーニングを必要とする、またはデリケートな、または洗濯機に投入できないドレス、スーツ、シャツを持っている場合は、脇あてやドレスシールドを試してみてください。より長く新しさを保てるでしょう。ミシンが家に場合は、洗えるブラやビキニ、使っていない肩パッドでも代用できるかもしれません。
子どもと一緒に
今こそ、お子さんたちと一緒にリサイクルに取り組みましょう。
分別や掃除の仕方を教えたり、ガラス瓶や掃除用スプレーボトルを保管しておく理由を説明してみましょう。清掃用品を作ることは、将来的には化学の授業になるかもしれません。
19.プラスチックで工作
再利用には非常に多くの可能性があります。もしどこから始めて良いかわからなければ、アイディアを検索したり、pinterestのようなサイトで、再利用のアイデアを見つけたりしてみましょう。これは、家に持ち込まれる全てのものの再利用の可能性を子どもたちに示すことができ、すぐに小さなリサイクラーを育てることができます。
20.牛乳パックで作るお財布
実際に使えるものをつくってみたいと思っている子どもたちには、古い牛乳パックを使ってお財布を作ってみては?もちろん装飾することができ、そしてオリジナルのデザインを覆うために透明テープでラミネートすることもできます。
観葉植物とアウトドア
どんなスペースであっても、観葉植物を増やす余地はあります。今すぐに幸せを呼ぶ、空気をきれいにする観葉植物で家中を満たすのは難しいかもしれませんが、暮らしを緑豊かにするための素敵なアイデアがたくさんあります。
21.育てよう! 育てよう!
種があるなら、植えよう! 古新聞で折り紙の箱を作って、苗を植えるようにします。芽が出たら外に移すと、生分解性の箱ごと土に入れることができます。卵が好きな方は、卵の箱を使ってもいいでしょう。
22.自分で堆肥を作る
少し外のスペースがある人は、プラスチック製のバケツからダンボール箱まで、基本的な材料をいくつか用意して、庭やベランダでDIYの堆肥を作ってみましょう。このサイトが簡単な方法を教えてくれますよ。
23.アボカドの木を植える
キッチンのアボカドに芽が出てきましたか?鉢に植えて、再び日当たりの良い場所に置いて、植物を楽しみましょう。庭は必要ありません。庭があれば、日当たりの良い場所に植えてください。アボガドを収穫できなくても、がっかりしないでください。
24.これからの収穫シーズン
茂みや緑地に旬の野生の食材があふれているかもしれません。
採集に行けなくても、季節の食材を保存するための新しいレシピを学んで、一年中地元の食材を最大限に活用してみてはいかがでしょうか。
こうして見てくると内容の多くは、捨てられているものの多くは再利用できるということがわかりますよね。古いタオルから空の容器、生ゴミに至るまで、あらゆるものを無駄にせず、循環させるにはどうしたらよいかを考える良い機会です。
考える過程を楽しんで、自分に負担をかけすぎないでください。 誰も完璧になる必要はありません!
このような時には、間違いなく多くの人が、ストレスや悲しみ、心配事を抱えています。でも、 特にプラスチック、ガラス、包装や紙など家で私たちが使う物を再利用する方法について、新たなアイデアをひらめいたり、試してみたりする、良い機会でもあります。
この記事のためにアイデアをシェアしてくれたスタッフやボランティアのみなさん、ありがとうございます!もしどれか1つでも試してみたら、写真をInstagramで@greenpeacejpをタグ付けして投稿してください。他のアイデアがある方も、ぜひ教えてください!
Discussion
いろいろなリユース・アイデアを楽しみました。ありがとうございます。 私の住む新潟では、古い着物を裂いて織りなおす「裂き織」という伝統工芸があります。そこから着想を得て、古くなったTシャツやブラウスなどを細く切って編み、お風呂場のマット、鍋敷き、アクセサリーなどを作っています。 今、海外で古着の受け入れがストップしているそうですが、連休中に衣替えをして出た行き場のない不要の衣類が皆さん手元にあることでしょう。今後ぜひファブリックのリユース、リメイク、ブリコラージュのアイデアを記事にしてください。
素敵なアイディアのシェアをありがとうございます!「裂き織」について初めて知りました。日本に古くからある伝統工芸のような暮らしの知恵をより多くの方が実践できるようにしていきたいです。ぜひどのようにやっていらっしゃるか、ご共有いただけますと幸いです。