環境省によれば、家庭ごみの63%は、食品や生活用品のパッケージごみのプラスチックや紙などです*

野菜が入っていたビニール、豆腐のパック、宅配の緩衝材…。中には、「本当は使いたくないのに…」と思いながら捨てたものもあったのではないでしょうか?

グリーンピースが全国1,000人を対象に行なった調査では、41.2%の人が、プラスチックや紙でできた使い捨ての容器やスプーンなどの付属品について「使いたくないから避けている、使いたくないけど付いてくる」と考えていることが分かりました*

その中でも、みなさんが「本当は出したくない」と思っている使い捨てごみはなんでしょう?そして、そのごみを出さずにすむ方法は?ランキング形式でアンケートの結果を見ていきましょう!そして、お買い物でなるべくごみを出したくないという方の相棒となる、オンラインツールをご紹介します。

※各項目の%は、調査対象者のうちそのアイテムを「使いたくない」と思っている人の割合です。

第1位 スプーン、フォーク、箸 65.1% 

海外では無料配布や流通が禁止されている国や地域*もあるカトラリーが第1位。スプーンや箸は、レジで断ることができるならまだしも、弁当箱の中に入っている場合もあるので、要注意です。外食やテイクアウトすると分かっているときは、マイスプーンやマイ箸を持って出かけるようにしましょう。

第2位  マドラー(飲み物のかき混ぜ棒) 57.3% 

バーやレストランで飲み物をお願いするときには、ストローだけでなくマドラーも断るのを習慣にしましょう。バーストローとして使える短いステンレスストローもあるので、マドラーを使いたいという人は自分用に用意するのもおすすめ。

第3位 レジ袋 48.5%

レジ袋は有料化されているものの、厚みや素材次第では無料で配布できる、など、まさかの抜け穴があるのも事実*。勇気を持って「袋はいりません」と聞こえる声で伝えることと、お店の方の手元から目を離さないことがポイントですね。

第4位 肉や魚用のトレー 47.3%

専門店に容器を持ち込めば、トレーのごみを出さずに買うことができます。森林破壊や海の生態系への影響を考慮して、肉や魚を食べる回数・量自体を見直すと、このごみを減らすことにもつながりますね。

第5位 果物や野菜の容器包装、緩衝材 40.3%

大手のスーパーでは、ほとんどの野菜がプラスチックの袋に包まれて売られています。まずは、ジャガイモやタマネギなど、バラ売りされているものを優先的に選んでみましょう。ファーマーズマーケットや直売所で買ったり、農家さんから直接送ってもらったりすると、プラスチック包装なしで手に入れられるものを増やすことができます!

第6位 宅配や通信販売の梱包、包装資材 33.7%

小さな商品を買ったのに大きな段ボールで届いてしまった…という経験、みんなありますよね。オンラインで購入する必要があるときは、なるべくまとめて購入すると、資材だけなく、配送のCO2の削減にもなります。注文する際に、お店へのお願いとして「ごみをなるべく減らしたいので、なるべく簡易包装で、必要があるときは古新聞などの再利用資材でお願いします」と一言添えると、対応してくれるお店もあります。

第7位 シャンプーやコンディショナーの容器 27.7% 

ほぼ毎日使ううえに、容器が大きいだけに、気になる存在ですね。最近では石けんのような固形のシャンプーやコンディショナーが少しずつ増えてきたので、手に入る人は試してみるのもいいかもしれません。

第8位  菓子などの個包装 26.7% 

1つひとつ個別包装されているお菓子からはたくさんの使い捨てごみが出てしまいますね。全国に少しずつ広がっている量り売りのお店でチョコレートやドライフルーツ、ナッツを買ってみたり、昔ながらのお煎餅屋さんや洋菓子店に容器を持って行っておかきやクッキーを買ってみたり、コンビニやスーパーで買う必要がある時は、なるべく個別包装がない商品を選んでみましょう!

第9位 洗剤の容器 25.2% 

食器用洗剤や洗濯洗剤は、量り売りの製品が増えているジャンルの1つです。全国に展開するナチュラルローソンでは、食器用洗剤と洗濯洗剤の量り売りを行っている店舗があります。まだまだたくさんあるわけではありませんが、近くにあるか探してみましょう。

第10位 惣菜の容器、弁当容器 23.5% 

コロナ禍で増えたごみが、使い捨てのお弁当容器。テイクアウトしたいときは、コンビニやスーパーよりも、容器を持ち込んでテイクアウトできるお店を選んでみましょう。通常は使い捨て容器を使っていても、お願いしてみると対応できるお店もあるので、まずは聞いてみましょう。

ちなみに、11位以下のアイテムはこちら。

第11位 カフェの店内用容器 21.4% 

第12位 化粧品類の容器 18.9% 

第13位 醤油やみりんなど液体調味料のプラ容器 18.0% 

             ゼリーやケーキなどの生菓子が入ったカップ、容器 18.0% 

            スーパーや惣菜店などで使われる薄いポリ袋 18.0% 

第16位 飲料のペットボトル 17.2% 

第17位 瓶類の緩衝材 17.0%

第18位 豆腐や納豆、漬物などの加工食品の容器や袋 14.8% 

            レストランやカフェのテイクアウト用容器 14.8% 

第20位 粉類、乾物などの容器や袋 9.5% 

上記の全て 1.9% 

その他: 0.5%

ごみを出さないお買い物をするには?

いかがでしたか?比較的短時間で使用され、廃棄されるものが上位に入っていますね。なるべくごみを出したくないなと思って暮らしている方はきっと、「このプラスチックは使いたくないと思ってた!」と共感したり、「こんな工夫でこのごみを避けているよ」と思ったりしたものもあるはずです。

みなさんのご近所に、容器の持ち込みができる豆腐屋さんや量り売りのお店があったら、ぜひ、ごみをださないお買い物マップ「グッバイ・ウェイスト」に登録してください!

「グッバイ・ウェイスト」は、ごみを出さずに食材や日用品を買えるお店やテイクアウトができるカフェやレストランを、誰もが検索し、登録できるマップです。

すでに全国で約1,000店舗が登録されているので、まずは住んでいるエリアで情報を検索してみてくださいね。

普段は使い捨てパッケージを使っているお店でも、私たちが声をかけることで、ごみを出さない売り方をお店の人が考えるきっかけをつくることができるかもしれません。勇気を持って、そして、楽しく、お店の方とコミュニケーションしてみましょう!

意識調査の詳細はこちらをご覧ください:買い物時の使い捨ての容器包装や付属品に関する意識調査