2週間だけの隠れた意見募集

「秘密保護法案(特定秘密の保護に関する法律案)」をご存じだろうか?

現在、政府はこの法案の概要に対する意見を募集しているが、問題が多い。

まずは、そもそも3連休を含む2週間という極めて限られた意見募集期間が、隠したいという意図を象徴している。

法案の内容を見ても、特定の情報に関して、政府の裁量で「秘密事項」を定めることができたり、その「秘密」を漏らしたりする行為の厳罰はもちろん、報道機関や市民団体などが取材・調査行為を通じて「秘密」を得ようとする行為や発言までもが罰せられる可能性をはらむものだ。

東電福島第一原発事故で、政府や企業の恣意的な情報隠ぺいが問題になったばかりで、このような法案は時代に逆行すると言える。

タレントの藤原紀香さんも、自身のブログで意見を表明したことが話題になりはじめた。

藤原さんは、「大切な事柄なのにたった2週間」と意見募集の期間の短さを批判した上で、「国家機密にあたる範囲が曖昧なのが問題。国民は知る権利があると思います。国民の一人として意見しなければならない。賛成の人、反対の人、それぞれ意見は政府に書きましょう」とブログに書いている。

この意見募集は、本日17日が締め切りだ。本日中であれば、政府の  にメールを送ることで意見を表明できる。

ぜひ、みなさんも本日中に意見を送ってほしい。

グリーンピースも、以下の3つの理由から「反対」である旨の意見を送付した。

  1. 意見募集において、募集期間が2週間と極めて短いこと、またこの法案に関する市民を巻き込んだ社会的な議論の場が存在していないこと。
  2. 日本国憲法の基本原理である「表現の自由」「知る権利」を侵害する可能性があること。
  3. NGO、市民団体、報道機関などの非政府組織の「調査する権利」が侵害される可能性があること。

グリーンピースの意見全文はこちらから<PDF>