こんにちは。渉外/シニアオフィサーの金繁典子です。

今日、3月8日は国際女性デーです。ジェンダー平等実現にむけて、世界各地でさまざまなイベントが開催されます。グリーンピースも今日、ビデオをアップしました。

「「いま、女性の声が必要です――国際女性デーによせて」

なぜ環境保護団体のグリーンピースがジェンダー平等を取り上げるの?

という声が聞こえてきそうです。

たしかに環境問題とジェンダー平等とは無縁のようにも見えますが、実は深くかかわっています。
たとえばエネルギー問題に関する世論調査が福島原発事故以来、さまざまなメディアによって行われてきましたが、その結果を見ると、ほぼ常に女性のほうが男性よりも多く脱原発を望んでいることが明らかになっています。
一方で、日本では政治的な意思決定機関に女性の占める割合が非常に少なく、先の衆議院選挙では同議院に占める割合がわずか約7.9%(世界162位)にまでさらに落ち込んでしまいました(リンクhttp://www.ipu.org/wmn-e/classif.htm)。

地方議会や行政機関など私たちの生活にかかわる重要な意思決定機関でも、日本では女性の割合がとても低いのです。女性の声が政治・行政に届きにくい状況です。もっと女性の声が届けば、環境問題もより早く、より多く解決するはずです。

そのことを多くの人と共有し変えていくため、昨年12月の脱原発世界会議で上野千鶴子さん(ウィメンズアクションネットワーク)、 ミランダ・シュラーズさん(ドイツ政府環境諮問委員会委員)や各地で活動を行っている女性たちを迎えてセッションも行いました。

グリーンピースは、世界的にジェンダー平等をそのポリシーに掲げ、女性の声が届く社会の実現を外に訴えるだけではなく、自らも取り組んでいます。

どうすれば女性の声が政治・行政に届き、変えていけるのでしょうか? 選挙が重要なのはもちろんのこと、普段から自分の思いを表現するとともに(メディアや政治家などに声を届けるなど)、同じ思いをもつ人たちとネットワークとして広げていくことが、当たり前のことですがとても大切だと思います。

そして意思決定の場面で、女性と男性の割合を50:50にすることを要望していきましょう。ちょっと勇気をだしてこれまでよりも声をだしてみませんか?すでに声を届けている人たちと思いがけずつながって、大きな流れをつくっていけるはずです。このビデオにはそれを実践している方たちの声がつまっています。

ご出演いただいた皆様へ、改めて心よりお礼申し上げます。
グリーンピースと一緒に女性のパワーを発揮して、変えていきましょう!

まずは脱原発へ、日立、東芝、GEへ声を届けましょう

そしてぜひ、グリーンピースにサポーターとしても参加してください

◆ ビデオ 「女性の声が社会を変える 国際女性デーによせて」

出演:
おしどりマコさん&ケンさん(漫才コンビおしどり。3.11以降、内部被ばくの問題を追及)
池田香代子さん(ドイツ文学翻訳家。代表作『世界がもし100人の村だったら』)
つる詳子さん(熊本荒瀬ダムで地元住民と日本初のダム撤去を実現)

参照