国際環境NGOグリーンピースとは


© NASA

グリーンピースは、環境保護と平和を願う市民の立場で活動する国際環境NGOです。
問題意識を共有し、社会を共に変えるため、政府や企業から資金援助を受けずに独立したキャンペーン活動を展開しています。

本部(グリーンピース・インターナショナル、事務局長 ジェニファー・モーガン、バニー・マクダーミッド)はオランダのアムステルダムにあり、世界で300万の個人サポーターに支えられています。
世界55カ以上の国と地域で活動し、国内だけでは解決が難しい地球規模で起こる環境問題に、グローバルで連携して解決に挑戦することが私たちの強みです。

国連の総合協議資格


「生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)」で海洋生態系の保護を訴えるグリーンピース・ジャパンのスタッフ

また、国連では国際的なNGOに与えられる最も高い地位の1つである「総合協議資格」が認められていて、総会を含むほとんどの会議にオブザーバーの資格で出席しています。

このようにグリーンピースは、国際的に認められたNGOですが、環境破壊をする企業や政府に正面切って「No」を突きつけるその姿勢から批判の対象となることも多く、特に目立たない事をよしとする日本においては誤解されることが多いのも事実です。

なお、グリーンピースは、シーシェパードとは関係のない別の団体です。

グリーンピースの誕生

グリーンピースの誕生から約45年。
1971年に、アメリカの地下核実験に反対し、「船で実験場の近くまで行って抗議しよう」と集まった人々が、環境を守る「グリーン」と反核・反戦・平和の「ピース」を結びつけ「グリーンピース」と名乗ったのが、私たちグリーンピースの名前の由来です。


アフリカ・カメルーンの熱帯雨林にかかる虹。コンゴ盆地の自然林は生物多様性の宝庫で住民にも生活の糧を提供しているが、近年では大規模なパーム油農園開発の危機に瀕している。

この時、非暴力的な方法で環境破壊の現場に立会い、一般市民の目の届かないところで起こる環境破壊を多くの人に知らせて世論を動かし、ついには核実験を終了させることに成功したのが、グリーンピースの最初の功績です。
活動をともにしてきた船もいまでは3隻に増え、世界中を航行しています。

グリーンピースの活動において、企業や政府機関が対象となる場合があります。
これはその対象企業や団体そのものやそこで働く方々を批判するためではなく、地球環境保護のために協力を促すことを目的としています。

活動方針の「非暴力直接行動」とは?


©Masaya Noda/Greenpeace

「グリーンピース」と聞くと、日本では多くの方が過激な団体と連想されますが、それは、活動で用いる「非暴力行動」が、誤解されているからかもしれません。

環境破壊を行っている当事者に、いくら理路整然と「環境破壊をやめてください」と伝えても、動いてもらえないことがほとんどです。

グリーンピースの活動のステップは

  1. 環境破壊の現場での調査
  2. 科学的な分析結果に基づいたレポートや代替案の作成
  3. 国連「総合協議資格」を利用して国際会議での働きかけ
  4. 政府・企業に対して問題点と代替案の提案

ですが、環境破壊の速度があまりに速く、政府や企業の対応が追い付いていない場合は、迅速に広く、人々に問題を伝えるため、 さまざまな行動(非暴力行動)を呼びかけます。

非暴力行動には、オンラインで署名を集めるものから、デモやパレード、さらには座り込みなど幅広い活動が含まれます。

※「INGO Accountability Charter (INGO説明責任憲章)」について

グリーンピースは、国際的な非政府組織(International Non-Governmental Organizations、以下 INGO)が組織運営において果たすべき責任を定めた「INGO Accountability Charter (INGO説明責任憲章)」を採択しています。

グリーンピース・ジャパンはこの憲章に則り下記のポリシーを定めて活動をしています。

  • 「情報公開ポリシー」 (年次報告書等を通じて活動内容、ガバナンスストラクチャー、財務状況などを公開することを定めたもの)
  • 「内部告発者保護ポリシー」 (組織内における不正などを告発した職員を保護することを定めたもの)
  • 「汚職防止ポリシー」 (職員が職務を通じて金銭的な賄賂等を受けることを禁じるもの)
  • 「多様性ポリシー」 (あらゆる人を人種、出身、年齢、ジェンダー、婚姻状況、性的指向、ジェンダーアイデンティティ、宗教、そして身体的特徴などに関係なく平等に扱うことを定めたもの)

グリーンピースの船について


© Greenpeace / Gavin Newman

グリーンピースの最大の特徴の1つに、一般の人々が行けない所へ船で行き、目の届かないところで起こる環境破壊の現場に立ち会う活動があります。

その活動に欠かせないのが、3隻の船:虹の戦士号、アークティックサンライズ(北極の日の出)号、エスペランサ(希望)号です。

虹の戦士(Rainbow Warrior)号

北米先住民族の伝説「虹の戦士」からその名を取った、環境保護活動を支えてきた世界で最も有名な船です。

過去21年間に渡り、数多くの知られざる環境問題に光を当て、人々をつなぐ掛け橋としてグリーンピースと一緒に世界中を航海、活躍してきました。

2004年にはフランス映画「スパイバウンド」(モニカ・ベルッチ主演)でも題材にされ、話題になりました。

現在の虹の戦士号は、3代目(虹の戦士号Ⅲ世)です。
III世建造にあたりご寄付を頂いたみなさま、誠にありがとうございました。

グリーンピースの最近の活動成果について

(グリーンピースでは、活動のことを「キャンペーン」と呼んでいます。)

  • 福井アクションセンター(2012年)
  • グリーンピース放射能測定室 シルベク(2011年10月~)
  • 化学物質による水汚染をなくしていく"デトックス・ウォーター"キャンペーン(2011年~)
  • 遺伝子組み換え食品食べてませんか?(2006年)
  • ノンフロン冷蔵庫(1993年~2001年)
  • ペットボトルビール>
  • Green My Apple(2007年)
  • 日本海への核廃棄物投棄阻止(1993年)

みなさんのご支援が活動の支えです

企業や政府から寄付を受けることがない私たちの活動は、みなさんからの寄付で支えられています
環境・平和問題が待ったなしの今、「グリーン」で「ピース」な社会実現には、みなさんのご寄付が不可欠です。

 

 

 

最新情報

 

大学生からみたSDGsをめざす日本の立ち位置

ブログVolunteer Shirato | 2017-10-20

こんにちは、ボランティアの白土です。 SATREPS という、 JICA と JST の共同事業についてのシンポジウム 「科学と開発をつなぐブリッジ・ ワークショップ」に参加してきました。 若者世代として、このシンポジウムに参加して考えた事をブログに書く機会をいただいたので、よろしければお付き合いください。  (場所はJICA研究所。この椅子、格好良くないですか…?)    ...

グリーンピースでの1年を振り返って

ブログyyoneda | 2017-09-12

9月15日をもって、グリーンピース・ジャパンの事務局長を退任することになりました。就任から1年余りの短い期間でしたが、内外、様々な方々に支えられて参りました。大変お世話になりました。   日本に住むのは大学在学時以来で、アジア、アフリカで開発・緊急援助の活動に従事してきた私にとって、この1年は自分の母国を再発見する年にもなりました。   途上国から先進国に活動の場を置くことで、新しい視点を得ました。どんどん変化していく世...

私が核実験の島で見たものー世界はいつ目を覚ますのか

ブログバニー・マクダーミッド | 2017-08-29

1954年3月、アメリカが最も強力な核兵器の実験をして環礁に大量の放射能が降下しました。実験のコードネームは「キャッスル・ブラボー」。振り返れば、私の人生を決定づけたのは、ボートから、太平洋の小さな環礁の島、ロンゲラップ島へと降りたあの瞬間でした。1985年5月17日、私は24歳でした。 グリーンピース・インターナショナル(本部)事務局長  バニー・マクダーミッド  ロンゲラップ島の女性たちに歓迎されるバニー・マクダーミッド   ...

「地域の宝探しを支援する」国際協力

ブログインターン 河津 | 2017-08-14

こんにちは、インターンの河津です。 6月27日に、公益財団法人 国際開発救援財団(FIDR)主催のFIDRカフェ ~知ること、話すことからはじめよう、国際協力~というイベントに参加してきました。 本当にありがたいことに、インターンとしてこのような多岐分野に渡りイベントに参加する機会を頂いてます♪ 今回の目的 イベントに参加した目的は、国際団体がどのように社会問題を、日本に住む一般市民の方に、メッセージを伝えているのかを知ることでした。...

開発のジレンマ SDGsはいったい誰のため?

ブログインターン河津 純子 | 2017-06-30

こんにちは、インターンの河津です。 6月21日、Human Rights Now主催の勉強イベント 第1回 国際人権法と持続可能な開発目標(SDGs)に参加してきました。講師は、国際人権法と国際環境法を専門にするニューヨーク州弁護士、Christopher Cade Mosley先生。多様なキャリアをお持ちの参加者とともに、開発を「人権」という視点から学びました。 アメリカの大学で政治学を学んでいる私は、もともと途上国の開発支援に興味があり留学しました。社...

1 - 5210の結果。