佐藤潤一からのメッセージ

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事務局長就任にあたって

グリーンピースジャパン事務局長 佐藤潤一 いつもグリーンピースの活動に温かいご支援をありがとうございます。
このたび事務局長として活動する貴重な機会をいただき、グリーンピース・ジャパンが日本国内だけでなく国境を超えて果たすべき大きな役割に、身が引き締まる思いです。

「アジアの環境保護、企業のサプライチェーン改善、内部告発情報への対応」これら3つが私の事務局長としてのキーワードです。

急速に経済成長するアジア諸国では、原生林や海洋資源の消失、気候変動、エネルギー問題、そして汚染など、環境破壊も急速に深刻化しています。
その破壊の規模とスピードから、アジアの環境保護に失敗すれば、地球全体の環境保護に失敗すると言っても過言ではない状況です。

日本に住む私たちの消費行動がいかにアジアの環境破壊と密接に関連しているか、という事実はまだ広く知られていません。
その事実を消費者がもっと知ることができるようにするとともに、グローバル企業がアジアで行っている環境破壊の実態を調査、公表し、サプライチェーン全体における企業活動の改善を求めていきます。
同時にそれらの日本企業の良い取り組みも世界に紹介し、良い企業活動が政治を動かすような仕組みつくりを目指します。

2010年11月12日にはグリーンピース・東アジアが誕生し、中国だけでなく台湾、韓国へ活動地域を広げる予定です。
これらの事務所との協力を強化し、アジアの環境問題の解決に中心的な役割を果たしていきます。

2008年に調査捕鯨船の不正を指摘してくれたのは内部告発でした。
その情報を私たちが調査、告発することにより、クジラ肉の不正な取引は一部改善されることになりました。
他の環境分野でも寄せられる内部告発情報に積極的に対応し調査公表することで、企業や政府に対して緊張感のあるWin-Winの関係を築いていきます。

未来に美しい地球環境を残すため、より多くの人が緊急に行動することが求められています。
一人でも多くの方と共感し行動できることを念頭に、同時に妥協を許さないグリーンピースを目指します。

2010年12月
国際環境NGOグリーンピース・ジャパン
事務局長
佐藤潤一

最新情報

 

調査捕鯨に使われた復興予算23億円の本当の使途

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経団連会長へ、脱原発こそ企業の「社会的責任」だ

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北極海の氷面積が最小 - 北極での石油開発を考える

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故・日隅一雄氏の「主権者は誰か?」という問いの重要性

ブログ事務局長 佐藤潤一 | 2012-07-23

昨日、東京で行われた日隅一雄さんを偲ぶ会に出席した。 日隅さんは、大手新聞社の元記者という経歴を持つ弁護士だった。 自ら NPJ (News for the People in Japan) という市民メディアを立ち上げ、ジャーナリスト活動も続けていたが、6月12日、癌のため49歳という若さで他界された。 東電福島第一原発事故後、東電と政府の合同記者会見にフリーの記者として参加すること110回、弁護士で記者という厳しい目で、政府や東電への追...

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