【佐藤潤一の事務局長ブログ】

今朝、朝日新聞の一面トップ記事で、沖縄県辺野古・大浦湾沖の米軍基地建設に関連して、金にまつわるスキャンダルが報道された(1)。

国が進める新基地建設工事を環境面から監視する専門委員会の委員3人が、就任決定後の約1年間に、移設事業を受注した業者から計1,100万円の寄付金を受けていたというのだ。

すでに、そのうちの委員一人は、受領が不適切だとして委員辞任を検討しているという。

本来、工事にまつわる環境影響の有無を厳しく監視する立場の委員会の委員が、その工事を実施する業者から寄付をもらっていたというのだから、大問題だ。

正直、呆れて物も言いたくなくなるが、しっかりと環境NGOや市民がこの問題を追求しなければいけない。

この委員会の委員であった琉球大の東清二名誉教授は「国の事業にお墨付きを与えるだけのものだ」として委員会の解散を求めていくという。

 

辺野古・大浦湾を埋め立てではなく海洋保護区に

辺野古・大浦湾は、ジュゴンやウミガメなどの絶滅に瀕する262種類の生き物たちの拠り所だ。生物多様性保全の観点から、ラムサール条約や国際自然保護連合(IUCN)も度重なる保護勧告をだしている。

埋め立てが与える環境への影響は甚大なはずだ。

埋め立てに環境影響がないとした過去の環境アセスメント(環境影響評価)は、このような金にまみれた国の委員会によってお墨付きを与えられていたことがわかった今、過去に行われた環境アセスメントは無効化すべきだ。

こんな不正と利権にまみれている事業に、辺野古・大浦湾の環境を破壊させてはいけない。

★いまこそ、みんなでできることから行動。すぐにできる意思表示は以下のリンクから。

 

★グリーンピースの船、「虹の戦士号」が沖縄に向かいます。詳しくは以下のリンクから。

グリーンピース船「虹の戦士号」、沖縄へ - 辺野古の海をまもるために -


(1)辺野古の環境監視4委員、業者側から寄付・報酬 (朝日新聞 10月19日)