こんにちは。海洋生態系問題を担当しています、花岡和佳男です。

明後日の11月24日木曜日、いよいよ「グリーンピースお魚スーパーマーケットランキング」を発表します。これは国内の大手スーパーマーケット5社(イオン、イトーヨーカドー、ダイエー、ユニー、西友)を対象に、魚介類商品の放射能汚染に対する各社の取り組みをグリーンピースが評価し、ランキング形式で発表するもの。この問題を深刻視し、きちんと消費者と向き合った運営を行っているのはどのスーパー?消費者の需要を無視し、政府の方向を向いたままなのはどのスーパー?その答えが、このランキングで明らかになります。

グリーンピースはこのランキングの発表日を事前に対象5社に伝えており、その発表よりも前に魚介類の放射能汚染問題に対応する独自の調達方針を策定し公表するよう、促してきました。その結果、発表直前、先日のイオンに続き、今回はイトーヨーカドーが、魚介類商品における漁獲海域表示の厳格化を発表しました!

みなさんが挙げた声が確実に届いています!!

イトーヨーカドーによる今回の漁獲海域表示の厳格化は、グリーンピースが水産庁に求め続けてきた対応の一つに、イトーヨーカドーが則った形。

グリーンピースはたくさんの消費者の方々と共に、イトーヨーカドーやイオンなど大手スーパーマーケットに3つの要請をし続けてきましたが、今回のイトーヨーカドーの決断は、その3番目の要請を部分的にかなえたものです。

グリーンピースが消費者の皆様と共に大手スーパーマーケットに求めている3つの要請:

  • 魚介類商品における独自の放射性調査の実施と分析結果の公表
  • 政府が定める高すぎる暫定規制値にとらわれない、独自の流通基準の策定と公表
  • 水揚げ港ではなく実際の漁獲海域の表示

イトーヨーカドーの今回の発表は確かに大きな一歩ですが、先日イオンが発表した取り組みには依然大きく遅れたまま。イトーヨーカドーの次のステップは、イオンが既に行っている様に、魚介類商品の独自の放射能検査を実施してその分析結果を発表すること。そして日本政府が定める高すぎる暫定規制値にとらわれない、独自の流通基準を策定して公表すること。イトーヨーカドーさん、消費者の願いに応えてください!

そして消費者の皆さん、イトーヨーカドーが次のステップに進めるよう、応援してください。業界最大手イオンは、グリーンピースの要請に加え、6,000件の消費者の声を受けて変わりました。イトーヨーカドーや他のスーパーマーケットが政府ではなく消費者の方向を向いて魚介類の放射線汚染問題に取り組むよう、「お客様の 声」を届け、その成長をサポートしてください!ぜひ緊急オンライン署名「スーパーマーケットさん、売っているお魚、放射能検査して!」にご参加くださ い!!