昨日の夜から、今朝にかけて、日本、そして世界各国の報道機関の方から電話が来ました...。今日は正直なところ、すこし寝不足です。

しかもその電話の内容がグリーンピースとは関係のないシーシェパードという団体のこと…。

皆さんも今日の朝の新聞等で、シーシェパードの捕鯨船に対する活動が取り上げられたのをお読みになったかもしれません。

読売新聞
「調査捕鯨船に侵入、米活動家2人拘束 南極海航行中」


朝日新聞
「調査捕鯨船に侵入、米活動家2人拘束 南極海航行中」



「同じ団体ではないのですか?」という質問もいただきますが、グリーンピースとシーシェパードは同じ団体ではありませんし、協力もしていません。

グリーンピースのエスペランサ号の活動は南極のクジラ保護区のクジラを護ることが目的です。そして、捕鯨船団の乗組員の方々、そして私たちエスペランサ号の乗組員の安全を第一に考えて活動をしています。

過去には、グリーンピースが南極でのシーシェパードと捕鯨船の危険な行動に対して、非難する声明も発表しています。

2007/02/12 グリーンピース、南極海での暴力を批判

以下は、グリーンピースとシーシェパードとの違いです。

シー・シェパードはポール・ワトソン氏が創設し、代表を務めている環境保護団体です。

ワトソン氏は、創設(1971年)初期のグリーンピースで活動していました。しかし、1977年、彼が、平和的に行動しようとするグリーンピースの方針を無視し、さらにグリーンピースの全体的な活動の方向性に合意しなかったため、グリーンピースは団体を辞めるよう要求し、彼は団体を離れました。その後、シー・シェパードを創設。特に捕鯨に対する活動を中心に行っています。メディアなどで、彼の暴力的な活動がグリーンピースの活動として間違って報道されることがありますが、シー・シェパードの活動および彼の言動は、1977年以降グリーンピースとは一切関係がありません。



また、昨年グリーンピースは、水産庁職員がグリーンピースを「テロリスト」と呼んだことに関して、この言動への修正を求めて、農林水産大臣を相手に人権侵害救済申立を行ないました。

この申立書ですが、グリーンピースの活動を知っていただくには良い資料だと思いますので、ここに再度公開したいと思います。

意見の違いを「テロリストだから」とよぶことによって一蹴してしまうということは、ルール違反だと思います。

ぜひ一度ご覧ください。

日本弁護士連合会 御中
人権侵害救済申立書
2007年11月16日



追記:
グリーンピースはシーシェパードとはまったく別の国際NGOです。わたしたちは水産庁が国営事業として行う“調査捕鯨”の問題点を追及するため、日本国内での活動に力を入れています。あなたの税金が、絶滅危惧種を含む年間1000頭ものクジラを殺すことに使われているのを知っていましたか?

もっと詳しく