(大飯原子力発電所、対岸の泊地区から撮影)

 

福井アクション・センターで活動開始


再稼働問題に揺れる福井に来て、3日間が過ぎた。

22日、福井市内では、福井県議会議長、県議会議員、地元で原発問題に取り組む活動家、メディアなど多くの方々と面会する機会をいただいた。

また、俳優の山本太郎さんや地元で活動を続けてきた方と一緒に記者会見も行った。

23日は、山本太郎さんとともに大飯原発を対岸から視察し、その後、おおい町議会の議長と面談、さらには原発周辺で原発をなくそうと頑張っている方々との懇親会も行った。

これらの記者会見や面会、そして視察は、地元報道で頻繁に取り上げられた。(以下のリンクは記事Up当時)

 

「俳優の山本太郎さん、脱原発訴え 福井で環境保護団体会見」 (福井新聞 2月22日)

「山本太郎さん、議会チェック」 (朝日新聞 2月23日)

「俳優の山本太郎さん『原発なくても電気ある』」 (読売新聞 2月23日)

 

これらの記事で、福井県内に住む方々には、グリーンピースが福井市内に拠点を持って活動しているということを広く知っていただけたと思う。

実際に、さまざまな方々から「ニュースを見た」と問い合わせを受けるようになった。

 

グリーンピースがなぜ、福井に拠点を設けたか?

「なぜ、グリーンピースは福井に拠点を設けたか」という質問も多く受ける。

その答えは、きわめて単純だ。ここ福井が、日本の将来のエネルギー政策を決める「最前線」にも関わらず、市民の関心度がまだまだ十分ではないと考えたからだ。

福井の原子力政策を変えることができれば、日本のエネルギー政策を変えることに直結する。

グリーンピースは、その「最前線」に拠点を置いて、地元であるがゆえの難しさも含めて、感じ、人に会い、情報を発信していくことで、多くの人に再稼働問題を真剣に考えてもらえるきっかけにしてほしいと考えている。

「国際環境NGOが福井に拠点を置く」、「俳優の山本太郎さんが福井に来る」などの機会をつくることで、日本中だけではなく世界中から福井に注目が集まっていることを福井県の方々に知ってもらいたい。

そして原発再稼働に関して、自らの意見を発信していってほしい。


いよいよ福井県議会が始まる

24日11時、いよいよ福井県議会が始まる。

この福井県議会では、大飯原子力発電所の再稼働について「地元合意」という意思を議会が示すかどうかが注目されている。

この議会会期中に議会が再稼働を容認するとすれば、一気に国は再稼働に向けて動き出すだろう。

一方で、この議会が「再稼働は慎重に」という姿勢を示せば、再稼働の時期は延期される。

これまでグリーンピースはこの福井県議会を傍聴することを山本太郎さんと一緒に呼びかけてきた。

それは、県議会議員に「日本全国から注目されている」と感じてほしいからだ。

これから始まる議会初日は、詳細な再稼働の議論があるわけではないだろう。

しかし、議会開催初日に多くの人が集まれば、議員はより真剣に原発について議論しようと感じるはずだ。

無関心が起こした東電の福島第一原発事故の教訓を活かし、市民の目をしっかりと向けなければいけない。まずは福井県議会を傍聴するのはいかがだろうか?

これまで、福井県議会では傍聴者が傍聴席数を超えて集まったことがないという。

今日の議会、福井県議会史上初めて、傍聴者があふれるほどに集まってほしいと思う。

 

グリーンピースは、この県議会を傍聴し続けてその内容を広く発信していくつもりだ。

 


このブログは、事務局長の佐藤潤一が書いています。

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