【佐藤潤一の事務局長ブログ】

来年3月末にて、グリーンピース・ジャパンの事務局長を退任

私佐藤は、来年3月末日をもちまして、グリーンピース・ジャパンの事務局長を退任することとなりました。グリーンピースでは事務局長の任期を4年程度と推奨していますが、2010年に事務局長となり5年が経過し、就任時と比較しグリーンピース・ジャパンの活動基盤が整ってきたこと、またグリーンピースの職員として働きはじめ14年が経過することなどから、決して容易な決断ではありませんでしたが、これまで得られた経験を活かし、新たな場で地球環境をまもる取り組みに挑戦してみたいと考えたことが理由です。

まだグリーンピース・ジャパンの事務局長として4ヶ月半の任期がありますので、これまでと変わらず、地球規模と地域規模の活動を両立させながらグリーンでピースフルな社会を目指して活動してまいります。退任のご挨拶は、改めて来年3月にさせていただきます。

 

グリーンピース・ジャパンの新事務局長の公募開始

今回、私の退任を4ヶ月半前に発表させていただいたのは、新しい事務局長を広く国内外から公募するためです。本日より、下記のように国際環境NGOグリーンピースの日本支部である一般社団法人グリーンピース・ジャパンの事務局長を公募いたします。

グリーンピース・ジャパン事務局長の公募について(募集要項)  

 

グリーンピースでの活動を振り返って

事務局長に就任して数ヶ月で2011年3月に東日本大震災、そして東電原発事故が起きました。事務局長として、オランダの本部と連携をしながら現地に国際放射能調査チーム、海洋調査のために「虹の戦士号」を福島沖へと派遣しましたが、この時は、原発事故の悲惨さとともに、グリーンピースの専門性、機敏性、そしてその役割と必要性を改めて感じました。2011年以降も、ユニクロや花王などの企業とサプライチェーンをめぐる環境問題の解決、ネオニコチノイド農薬規制への世論喚起、辺野古新基地建設反対のための虹の戦士号の沖縄派遣などで、グリーンピースの強みを活かした成果を残すことができたと思っております。

環境問題に国境がないのと同様、私たちの活動にも国境はありません。国境、文化、言葉の違いを超えて人類共通の課題に取り組むことができるのが国際環境NGOグリーンピースだと思います。

私が得た14年間のグリーンピースにおける経験や知識は、サポーターの皆様のご寄付によって可能となったものです。多くの方に支えられてグリーンピースでの活動を続けられてきたことへの感謝を忘れずに、残りの任期を全うするとともに、私が得た経験や知識をグリーンピースのスタッフにとどまらず、市民社会に還元できるように努めて参ります。

グリーンピース・ジャパンの事務局長にご興味のある方、またはお知り合いに事務局長にふさわしい方がいらっしゃる場合には、ぜひご応募、もしくはこちらの募集要項をお知らせいただければ幸いです。地球環境、そして国内の社会環境の悪化を止めるためにも、引き続きグリーンピース・ジャパンへのご支援とご協力をよろしくお願い致します。

 

国際環境NGOグリーンピース・ジャパン

事務局長 佐藤潤一