お久しぶりです。毎日目にするウナギののぼりにイライラしている海洋生態系担当の小松原です。

皆さま、もの凄く暑い日々が続いておりますが、お変わりございませんでしょうか?

去る7月24日は今夏1回目の土用の丑の日でしたね。

もしかして、ウナギ食べちゃいました?

2回目の土用の丑の日も近づいてきた今日は、「マグロの赤ちゃんを守って〜Save my Baby〜」はちょっとお休みして、ウナギのお母さんからのお願いにも耳を傾けていただきたい。

大量捕獲される赤ちゃんウナギたち↓

 

その常識、間違ってます!!

日本で消費されるウナギのおよそ99%は養殖で育てられたものです。「養殖」と聞いた時どんなイメージを浮かべますか?人間が育ててるんだから自然への影響少なそう、なんて思っていませんか? 私もそう思いたいんですけど、奇跡のように何もないところからウナギが降って湧くわけがなく、自然の川で捕まえてきた天然の赤ちゃんウナギ(シラスウナギ)を、食べごろサイズまで人工的に大きくしたものでしかありません。

この赤ちゃんウナギが捕れる量が激減していることから、その資源量が心配されています。皆さんもきっと知っていると思いますが、日本や台湾、中国などのアジア圏で捕れるニホンウナギは、昨年2014年にはついに絶滅危惧種に指定されてしまいました。

でも今年も、土用の丑が近づくにつれ、街のいたるところでうなぎののぼりや予約の広告を目にしますし、スーパーやデパートに行けば提灯があるからうなぎの蒲焼が売っているコーナーは一目で分かりますよね。近年では牛丼チェーンやコンビニでも売っている始末。悲しいかな、いつからウナギはファストフード化したのでしょう。こんなにも売っていれば、「なんだ、絶滅危惧種に指定されたって聞いたけど別に大丈夫なんだ」と勘違いしてしまいそうですが、それこそが落とし穴。



落とし穴の話はまた明日.....でも、あります私たちにできること!

込み入った話は明日にまわすとして、以上のように、日本で食べているウナギのうち、天然から捕った赤ちゃんを育てたウナギがおよそ99%で、天然のオトナのウナギが1%ということは、100%天然のウナギを食しているということですね。

しかも日本で食べている(食べていた?)ウナギの種類、ニホンウナギ、アメリカウナギ、ヨーロッパウナギ、ビカーラウナギは全て絶滅危惧もしくは準絶滅危惧指定されちゃってます。つまり、全然ウナギに優しくない!

まずはこの事実を知って、周りの方にシェアしてください!自分一人が気づいて行動しても何も変わらないと思った、そこのあなた!変わります!私たちと一緒にスーパーやデパートに「ニホンウナギの持続可能な取り扱いとその仕組みづくり」をお願いしてみませんか?

それでは、また明日!