(写真:(c)Noriko Hayashi / Panos / Greenpeace)

こんにちは、核・エネルギー問題を担当している鈴木です。

今日、グリーンピース・インターナショナル事務局長クミ・ナイドゥといっしょに、福島市へやってきました。
福島県の県庁所在地であるここの地表の線量は毎時約1~2マイクロシーベルト。
非常に高い値です。もし、ここがチェルノブイリであれば、強制移住しているほどの値です。

また、わたしたちの調査で子どもたちの通学路・通園路のすぐそこに、数十マイクロシーベルトという値のホットスポットが見つかりました。
国も県も、放射線のリスクを説明していないため、マスクもつけずに遊んでいる子どもたちがいます。

6月6日、福島のおかあさん、おとうさんで作る「子どもたちを放射能から守る子どもネットワーク」は、県民のみなさんに避難を呼びかけました。
ちょうど同じ日、毎日新聞と東京新聞は、国が避難区域の追加を検討と報じています。

今、悠長に検討している場合ではありません。
国は、まず、妊婦さん、赤ちゃん、子どもについて、優先的に避難・疎開支援を行う必要があります。
年1ミリシーベルト以上浴びるリスクをきちんと認識し、市民に説明すべきです。

今、子どもを守るためにできること:

●できるだけ屋内にいる。
●風が強い日などホコリっぽい日には、窓を閉める。
●ホコリっぽい、ぬかるんでいるところは避ける。
●縁側、ベランダ、デッキなどは水拭きする。
●外で、指を舐めたり、目を触ったり、食べたりしない。
●鼻からの吸入を防ぐため、帰宅したら鼻をかんで、洗う。
●草や土の上、水たまりで座ったり遊んだりさせない。
●草花を摘んだり、土埃を巻き上げさせたりしない。
●外から帰ってきたら、洋服や頭についたホコリを払い落とす。
●外から帰ってきたら、うがい、手洗いをし、シャワーを浴びる。
●外の空気がホコリっぽいときは、使い捨てマスクをする。
●服は毎日洗う。洗濯物は部屋の中に干す。
●屋外、屋内のホコリは水拭きしてふきとる。
●放射性物質がくっついた、取り込んだ飲食物を飲んだり食べたりしない。

福島県以外にお住まいのみなさんにお願いです。
みなさんのお住まいの自治体に、福島から自主避難される方への支援体制をつくるよう、ぜひ働きかけてください。


グリーンピースは、福島のみなさん、この問題に取り組むNGOとともに国へ以下を求めて交渉を進めます。

1 高線量地域にいらっしゃる妊婦さん、赤ちゃん、子どもについて、避難・疎開・保養支援を行うこと
2 すでに受けた被ばく量について、とくに子どもについては早急に調べて、対策をとること
3 年1ミリシーベルト以上浴びるリスクをきちんと認識し、市民に説明すること