グッド・グッド・グッドニュース!!


農水省は大豆など油糧関連の商社や輸入業者、国内生産者らとの協議会を3月17日に開き、食用大豆の備蓄は2013年までに備蓄量年間3万1000トンすべて遺伝子組み換えでないものにしていく方針を決めました。

政府が管理する備蓄大豆はこれまで、もともと遺伝子組み換えでなかった(GMO-FREE)大豆に、1990年代後半からアメリカで始まった遺伝子組み換え栽培のものが混じってしまっていました。

大豆を主原料とする味噌、豆腐、納豆などには、遺伝子組み換え表示記載義務も一定の歯止めになってGMO-FREEのものが使用されていましたが、それ以外の油やレシチンなどには、遺伝子組み換えダイズが混じった状態の「不分別」ものが使用されていました。

今回の協議会は、GMO-FREE食品に対する消費者のニーズの増加などを受けて今年2009年度は7200トンをGMO-FREEにし、その後もその割合を高めて2013年までに備蓄量全部をGMO-FREEにする方針を打ち出しました。

この決定は、国内で広まる安心・信頼できる食に対する期待と、遺伝子組み換え作物に対する根強い懸念と不安を政府が汲み取った形の、すばらしい前進です!

遺伝子組み換え作物の安全性については政府間や研究者間でも大きな認識の差があり、潜在的なリスクは計り知れません。ヨーロッパのように「予防原則」に則って、危険かもしれない遺伝子組み換え作物は禁止すべきです。また国内の農業を応援するために、国産農作物全体はもちろん、持続可能な農法で栽培された作物の流通を後押ししたり、それに必要な制度を整えたりすることも大切です。政府には食料安全保障の観点も加味して、本当に私たちのためになる税金の使い方をしてもらいましょう。

(参考:日本農業新聞3月18日、また3月26日に農林水産省の担当官(総合食料局食品産業振興課)に電話で問い合わせ決定内容を確認しています。)