消えるハチ

 

 “国連食糧農業機関(FAO)の試算によれば、世界の食糧の90%を占める作物約100種のうち約2/3以上がミツバチの花粉交配に頼っている。”
※出典:レポート「消えるハチ」日本語版(2014年4月18日)

 

“米国では 2006年以降、飼育ミツバチの巣の30~40%が失われた。”
※出典:レポート「消えるハチ」日本語版(2014年4月18日)

 

“世界的に、虫による授粉に頼る農作物の作付けは増加している。そして、日本もそういう作物が多い国。”
※出典:レポート「消えるハチ」日本語版(2014年4月18日)

 

EUではハチの保護のために、ネオニコチノイド系農薬の規制に着手し、使用が暫定的に一部禁止されています。一方日本では、クロチアニジンの食品への残留基準値の大幅な緩和が農薬メーカー(住友化学)により申請されています。これに対しては1600件を超えるパブリックコメントや反対署名の声が厚生労働省に届き、この規制緩和は再審議となっています。

 

“はたらき蜂たちが巣の中に持ち帰ってくる花粉や蜜に#農薬 が混じっていると、その巣で育ったハチは、ウイルスに感染しやすくなってしまう。”
※出典:レポート「消えるハチ」日本語版(2014年4月18日)


 
“みつばちにとって脅威となっているウイルス。ウィルスに感染したみつばちが、#ネオニコなどの農薬にさらされると、死亡率が高くなる。”
※出典:レポート「消えるハチ」日本語版(2014年4月18日)

 

“ネオニコ 系農薬のイミダクロプリドに汚染された餌を食べたマルハナバチの群れでは、群れの存続のために不可欠な女王の数が激減していた。”
※出典:レポート「消えるハチ」日本語版(2014年4月18日)

 

“みつばちの群れが餌を探すときに大事な能力は、匂いを記憶すること。実験でネオニコ などの農薬の入った餌を食べたみつばちは、嗅覚の記憶が悪くなっていた。”
※出典:レポート「消えるハチ」日本語版(2014年4月18日)

 

欧州食品安全機関(EFSA)は、ネオニコチノイド系農薬は、ミツバチなど生態系への悪影響だけでなく、人間への悪影響についても報告しています。

 

 “ネオニコ 汚染された蜜や花粉を食べているみつばちは、巣への帰りに迷うようになる。”
※出典:レポート「消えるハチ」日本語版(2014年4月18日)

 

“広大な耕地に、花の咲いていない単一の作物が栽培される「工業的な農業」はみつばちにとって砂漠のような場所。”
※出典:レポート「消えるハチ」日本語版(2014年4月18日)

 

このレポートは、世界で数の激減や大量死の報告が相次いでいるミツバチについて、各地の研究報告やUNEP(国連環境計画)の報告などに基づき、農薬によるハチへの直接・間接的影響や、ミツバチなど花粉媒介昆虫のもたらす経済価値などをまとめ、ネオニコチノイド系農薬などの使用規制の必要性を訴えたものです。

 

レポート完全版はこちらからダウンロードできます。

レポートを、もっとわかりやすくしたリーフレットはこちらから

<関連記事>

農薬が気になる野菜は何ですか? アンケートを実施します!(2014.4.16)

ピープル・ツリー代表サフィアさんからのメッセージ――食と農と明日のために(2014.4.12)

オランダ議会は、すべてのネオニコチノイド系農薬の使用禁止を票決。家庭でも使用禁止に。(2014/4/12)

ネコのノミとりにも? 身近にあるネオニコ商品(2014/4/7)

みんなの声が残留基準の緩和をとめています--クロチアニジンの残留基準の緩和が再審議になりました!(2014/4/7)

ネオニコ系農薬の残留基準が、国会でも問題に。(2014/3/13)

韓国でもネオニコ系農薬の禁止、始まっています! (2014/03/12)

ミツバチの大量死に関係するフィプロニル、処理された種子もEUで3月から使用禁止に(2014/3/6)

立ち上がった生産者たち――ネオニコ系農薬の使用禁止を訴え(2014/03/4)

署名12,739筆!ネオニコに反対する署名とメッセージを厚労省に提出しました(2014/2/18)

ミツバチがいなくなったら、いったいどうなるの?(2014/2/6)

残留農薬を増やさないで! 厚労省との緊急交渉の報告&署名を2月13日まで引き続き集めます!(2014/2/3)