2017/07/07 グリーンピース声明ーーG19にパリ協定以上の気候変動取り組み推進を期待

プレスリリース - 2017-07-07
国際環境NGOグリーンピースは、本日7月7日、気候変動対策が主要議題の一つとなるドイツ、ハンブルクでの主要20カ国・地域(G20)首脳会議の開幕にあたり、以下の声明を発表しました。

グリーンピース・インターナショナル事務局長 ジェニファー・モーガン
「トランプ大統領によるアメリカのパリ協定離脱の決定は、気候変動に対するG20としての結束した宣言を不可能にしました。ホストを務めるドイツのメルケル首相は、協調を優先して宣言の内容に妥協すべきではありません。むしろ、パリ協定で195カ国が合意した以上の気候変動への取り組みをG19が実施する意思を示し、約束してくれることを私たちは求めます。

G19には、より大きな目標を掲げる必要性を世界に伝える責任があります。今回はG19が、気候行動に取り組むアメリカの州知事、自治体の首長、企業経営者をはじめとする世界中の人々との連帯を示し、ゼロ炭素経済への変革がパリ協定と同様に不可逆的であることを証明する機会です 」

グリーンピース・ジャパン事務局長 米田祐子
「気候変動による被害を真っ先に被るのは、二酸化炭素を大量に排出する大国の政府や大企業ではなく、一般の人々です。G20以外の国々、とりわけ途上国に住む人々は、自分たちが関わることのできない決定によって、将来が左右されてしまいます。各国首脳は、世界のリーダーとしての責任を自覚し、目先のGDPよりも、長期的視野に立って、人々の暮らしや地球環境を最優先に政策を選択すべきです。安倍首相がメルケル首相とともに、今回の議論でリーダーシップを発揮することを期待します」

(写真: 7月5日ハンブルクにて)

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