スーパーマーケットの数、対象地域をさらに拡大。鮮魚に加え、ベビーフード、養殖魚も調査対象としました。

放射能測定室 シルベク 食品放射能調査
4回目:冬のお魚調査(養殖魚含む)・ベビーフード調査

 

食品流通の中で広がる放射能汚染を調査するため、スーパーマーケットで鮮魚の抜き打ち調査を行いました。
グリーンピースに寄せられたご要望にお応えし、スーパーマーケットの数、対象地域をさらに拡大。
また、放射能汚染の経路として養殖に使用される餌(魚)も考えられるため、養殖魚も調査対象としました。

この調査には、全国の12人の市民調査員の方が、検査する食品をスーパーマーケットなどで購入して、ボランティアでご協力下さいました。
みなさまありがとうございました。

冬のお魚調査(養殖魚含む):
食品流通の中で広がる放射能汚染を調査するため、スーパーマーケットで鮮魚の抜き打ち調査を行いました。
グリーンピースに寄せられたご要望にお応えし、スーパーマーケットの数、対象地域をさらに拡大。
また、放射能汚染の経路として養殖に使用される餌(魚)も考えられるため、養殖魚も調査対象としました。

ベビーフード:
細胞分裂が活発な乳幼児は放射能の影響を受けやすく、乳幼児が口にする食品を対象にした調査を希望する多くの声がグリーンピースに寄せられました。
また食品に含まれる放射性物質の暫定基準値が4月から見直される動きを受けて、今回はベビーフードの調査も行いました。
調査にさきがけて子育て中のお母さんたちに聞き取り調査を行い、商品や購入場所の選択に反映しました。
 

冬のお魚調査

調査結果

 

↑クリックするとPDFでご覧になれます

第三者機関からの検査結果報告書>>
 

調査内容

 

 

ベビーフード

調査結果

 

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第三者機関からの検査結果報告書>>
 

調査内容

 

 

グリーンピースが考える食品の基準値

政府は食品に含まれる放射性セシウムの暫定基準値を、4月より次のように改訂する予定です。

改訂案

食品の放射性物質の新たな基準値について(厚生労働省) >>

放射能には、これ以下なら安全という閾値(いきち)はありません。
とりわけ、子どもは放射能の影響を受けやすく、可能なかぎり人工の放射性物質の摂取をさけて、内部被ばくをおさえることが望ましいと考えられています。

基準値については、チェルノブイリの経験に学ぶことも重要です。例えば、ウクライナでは毎日大量に摂取する水の基準値は1キログラム当たり2ベクレルです。

水は粉ミルクや離乳食にも使用するため、厳しく設定すべきです。また、主食であるパンは1キログラム当たり20ベクレルです。日本でも、主食であるお米や小麦粉にはより厳しく基準を設けるべきです。

詳しくは2012年2月1日のブログ「国の食品の放射能基準改定に意見をだしましょう」をご覧ください >>
 

私たち消費者ができること

業界最大手イオンは、グリーンピースの要請に加え、6,000件の消費者の声を受けて変わりました。
スーパーマーケットや小売店、食品製造メーカーが安全な食品を販売する体制を整えるよう、消費者が声をあげて、企業に呼びかけて行きましょう!

 

大切なご支援ありがとうございます

グリーンピースは、東電福島第一原子力発電所事故が起きた直後の2011年3月末から放射線調査チームを結成し、福島で放射能汚染の実態調査を行ってきました。
こうした調査や活動は、全て市民のみなさまのご寄付のおかげです。
一人一人のご寄付が、政府や企業からの援助を受けずに、独立した調査とキャンペーン活動を可能にしています。
ぜひ、グリーンピースをご寄付で支えてください。