国際環境NGOグリーンピース・ジャパン(東京都新宿区)は、2022年3月17日スターバックス コーヒー ジャパンが2022年春よりカップ、リッド、カトラリーなど使い捨て資材削減を目指す4つの施策の開始および拡大を発表したこと(注1)を受け、本日、以下の声明を発表しました。

グリーンピース・ジャパン プラスチック問題担当 大館弘昌

「店内・テイクアウト両方において、使い捨てでないリユース(再利用)の取り組みを進めることは非常に重要です。グリーンピースは昨年からスターバックスコーヒージャパンに対し、2025年までの使い捨てカップの大幅削減(注2)を求めてきましたが、今回の発表はそこに近づく一歩です。

スターバックスはすでに国内1,700店舗を展開し、2024年までに2,000店舗に拡大することを目指しています。しかしこれまで、テイクアウトだけでなく、店内利用においてもほとんどが紙やプラスチックの使い捨てカップによる提供となっています。今後、使い捨てカップの大量消費から転換するために、国内において『いつまでに、どのくらい』排出量を減らすのか目標設定をすると同時に、主に以下の取り組みを全国的に進めることが求められます。

  • (渋谷に拡大予定の仕組みのような)テイクアウト用の返却式リユースカップの仕組みを全国的に導入すること
  • 店内でのマグカップ・グラス利用を徹底すること
  • マイタンブラーの持ち込み率を大幅アップさせるために、使い捨てカップへの課金や持ち込み割引の増加を検討すること

1,500店舗以上を展開する韓国や、約4,000店舗を展開するヨーロッパ・中東アフリカ地域のスターバックスでは、2025年までの使い捨てカップの大幅削減に向けた方針を2021年に発表しています(注3、4)。日本のスターバックスにも同様の取り組みを改めて求めます」

(注1)スターバックス コーヒー ジャパン プレスリリース (2022年3月17日発表)

(注2)  グリーンピース・ジャパン 署名キャンペーン(2021年2月発表)

(注3)  グリーンピース・ジャパン スターバックス韓国の発表について (2021年4月発表)

(注4)  グリーンピース・ジャパン スターバックスEMEAの発表について(2021年6月発表)