日本被団協のノーベル平和賞受賞についてグリーンピースのコメント
グリーンピースは、日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)の2024年ノーベル平和賞受賞に祝意を表します。
広島・長崎の被爆者は、70年以上にわたって核兵器廃絶運動の先頭に立ってきました。グリーンピースは、不可逆的な影響を受け、その悲劇を大いなる善のための闘いに変えた被爆者の方々に深く感銘を受けています。私たちは、彼らを孤立させてはなりません。
世界中の核保有国は、複雑で変化の激しい世界において核兵器が安全保障につながると信じて、核兵器の保有、開発、近代化を続けています。しかし、これらの大量破壊兵器は、戦争というただひとつの目的のために設計されています。核兵器の使用、使用の威嚇さえも、地球上のすべての生命に存亡の危機をもたらします。
私たち全員が故郷と呼ぶこの小さな惑星において、大量破壊兵器が人々の安全保障を規定することは許容できません。その代わりに、被爆者の勇気と犠牲が核兵器に打ち勝ち、勝利するという、新たな一章を私たちの文明の未来に書き記すことにしましょう。
2021年、歴史的な核兵器禁止条約(TPNW)が発効しました。被爆者は、核兵器を国際法上違法とする上で重要な役割を果たしました。しかし、核保有国は条約への署名を拒否しているだけでなく、他国の署名を阻止しようとしています。グリーンピースは、この条約を可能な限り普遍的なものにするため、すべての国が署名し、批准するよう求めています。
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