政府代表らに署名へアクセスするQRコードが付いた地球型のオブジェが手渡された。

国際環境NGOグリーンピース・インターナショナル(本部、アムステルダム)は11月24日、世界自然保護基金(WWF)、国際的な脱プラスチックネットワークBreak Free From Plasticsと合同で、各団体が182以上の国と地域で集めた、プラスチック生産と使用を大幅削減し、人々の健康と環境を守る実効的なプラスチック条約の締結を求める署名289万9202筆を、韓国・釜山で11月25日から開催されるプラスチック条約策定に関する第5回政府間会合(INC5)に出席するルワンダ環境管理庁のジュリエット・カベラ長官とジェフ・マークレー米国上院議員に提出しました。提出された署名には、グリーンピース・ジャパンが日本で集めた1万480筆の署名も含まれています(注1)。

<グリーンピースが国際プラスチック条約に求めること>

  • 環境と人間の健康を守るため、生産から廃棄に至るまでプラスチック汚染を終わらせる
  • 温室効果ガスの排出量削減目標をパリ協定の1.5度目標と整合させるために、2040年までにプラスチック生産量を75%削減する、法的拘束力のある目標を設定する
  • 使い捨てプラスチックを段階的に廃止する
  • 低炭素、廃棄物ゼロ、リユースを軸にした経済への公正かつ包括的な移行を確保する
  • 不平等を是正し、人間の健康を優先し、条約策定と実施において正義を中心とする、人権に基づくアプローチに根ざす条約をつくる

グリーンピース・アメリカ グローバル・プラスチックキャンペーンリード、グラハム・フォーブス

「今回提出した嘆願書と署名には、これ以上規制のないままプラスチック生産を続けるべきではない理由が示されています。今週、釜山で行われる政府間交渉は、有害な使い捨て文化から脱却し、私たちの健康や気候を守り、地球が繁栄する未来を創造するために見逃すことのできない機会となります」

以上

(注1)グリーンピース・ジャパン「使い捨てを終わらせ、リユースが当たり前の社会に  プラスチック条約の実現を求め、署名を立ち上げ」(2023年5月25日)