グリーンピース・ジャパンツアー’96大阪を皮切りに「ゼロ・ダイオキシン」を訴え
環境保護団体グリーンピースは本日大阪で、キャンペーン船グリーンピース号によるジャパンツアーのスタートを切った。同ツアーでグリーンピースは、ダイオキシンの発生ゼロ、すなわちダイオキシンを発生させるような塩素製品の製造・使用そのものをなくすことを目指す「ゼロ・ダイオキシン」キャンペーンを行なう。
本日から約一ヶ月かけて大阪、博多、富山、横浜へ寄港し、一般公開や、地元NGO・議員との交流を通して、環境や人間に深刻な影響を及ぼしつつあるダイオキシンの脅威を警告、その対策を訴える。
船上ではダイオキシンの影響や汚染状況などを示した説明パネルや、クリーン プロダクション(ゼロ・ダイオキシンのための代替品)を展示する。
なお、本日のツアースタート先立ち、グリーンピースは産業廃棄物が不法投棄・放置されている豊島を視察し、問題の解決をもとめグリーンピース号による海上抗議行動などを行なっている。
世界的な趨勢は、ダイオキシンなどの有害物質を法的拘束力を持って地球規模で規制する方向へ急速に進んでいるが、日本ではダイオキシンの法的規制がいまだになく、世界の動きに大幅な遅れをとっている。
昨年秋ワシントンで陸上起因の海洋汚染の防止に関する国際会議(LBS* 会議)で合意されたダイオキシンを含む残留性有機汚染物質(POPs*)規制の条約化へむけた動きも本格的になっている。このことは先のG7でも確認されたところである。グリーンピース・ジャパンは日本政府に対してもゼロ・ダイオキシンへの早急な対策を求めている。