国際環境NGOグリーンピース・ジャパン(東京都西新宿)は、本日、2030年までに世界の海の少なくとも30%を保護区にする海洋保護条約の実現を求める国際署名(注1)約400万筆のうち日本で集まった1万6,381筆と要請書を、外務省および環境省に提出しました。グリーンピース・ジャパン・アンバサダーでプロダイバーの武本匡弘さん、オーシャン・アンバサダーでモデルの小野りりあんさんも同席し、担当者に早期の条約実現を訴えました。

海はいま、プラスチック汚染をはじめ、過剰漁業や気候変動による酸性化や温暖化など、さまざまな危機に直面しています。科学的な研究によって、世界の海の30%以上を実効性のある海洋保護区にできれば、野生生物たちがダメージから回復し、海の状態を改善できると指摘されています(注2)。これに基づき、グリーンピースは、2019年4月より海洋保護条約の実現に向けて世界各地で署名活動を行ってきました。今回の国際署名には俳優のマリオン・コティヤールさんやハビエル・バルデムさんら多くの著名人も賛同しており、今年3月に国連にて開催予定のIGC4(第4回政府間会議)で、強力な海洋保護条約の早期実現を強く求めるため、日本を含む世界35以上の国と地域で計約400万筆を一斉提出しました。

グリーンピース・ジャパン・アンバサダー、武本匡弘さん

「今日、1万6381人の想いがつまった署名を提出することができました。まずは1歩踏み出したように思います。小さな1歩かもしれませんが、これが海や地球を守るための大きな1歩になることを願っています」

グリーンピース・ジャパン オーシャン・アンバサダー、小野りりあんさん

「30%を守ることが実際に国際交渉の場で議論されていると聞いて、実現すれば将来教科書に載るような転換点になるのだとわくわくしています。今の時代に生きている私たちは、歴史を変える一部になれる機会をもっています。一人ひとりの力って大きいと思います」

(注1)グリーンピース『神秘に満ちた海を未来へ』署名キャンペーン

(注2)  要請書

(注3)  報告書レポート『30×30: 海洋保護の未来図』