日本の広告界で高い評価を持つ広告電通賞の本年度の入賞作品が本日発表され、公共広告部門で国際環境保護団体グリーンピース・ジャパンの「NO WARぬりえピースプラカード」が準優秀賞を受賞した。

「NO WARぬりえピースプラカード」は、グリーンピース・ジャパンが、日本人の80%がイラク戦争反対している(テレビ朝日2003年2月25日付け世論調査による)と伝えられる状況の中、今年3月3日にその人々に戦争反対の意思を示し、3月8日の戦争反対のデモに参加しようと呼びかけた、一面広告(3月3日朝日新聞全国版)である。この広告は紙面一杯に大きく「NO WAR」の文字が白抜きで書かれており、イラク戦争に反対する人は、この紙面一枚を切って色を塗り、厚紙に張って、それを持ってピースパレードに参加しようと誘うもので、そのプラカードの作り方もわかりやすく描かれている。3月8日、3月21日と呼びかけられたイラク戦争反対のデモへの参加者は、前月まで数千人だったのに比べると、以降、4万人を常に超え、この広告に思い思いの色をぬって参加した人々がいたるところに見られた。

広告電通賞は昭和22年に創設され、広告活動の進歩向上に寄与するため、毎年一回、その年度中の広告作品において優秀な広告企画および広告技術をしめした広告主を表彰するもの。日本における唯一の年間総合広告賞として高く評価されている。本年は56回目。

グリーンピース・ジャパン、キャンペーン部長の福田未来子は、「入賞の知らせを受けて大変うれしい。戦争を止めることが出来なかったが、社会に一石を投じる事ができた。広告関係の方ならだれでも欲しいと思うこの賞に、私たちの社会的表現を認めていただき、賞を与えて下さった審査委員会の勇気に感謝したい。グリーンピース・ジャパン、制作者の方々が思いを同じくし、一丸となって取り組む事が出来た結果だと思う。又、この受賞は、私たちだけでなく日本の市民運動を大きく勇気付けると思う。」と、語った。

贈賞式は7月1日、東京港区の新高輪プリンスホテル国際間パミールで行われる。又、入賞作品は、東京・汐留のアドミュージアム東京において7月8日~19日に展示されるほか、電通関西支社、電通中部支社、電通北海道、電通九州で順次展示される。

詳しくはグリーンピースジャパンNO WAR Webサイトをご覧下さい。

広告電通賞に関する電通プレスリリースは下記のURLをご覧下さい。 http://www.dentsu.co.jp/news_release_frm.html お問い合わせ:
グリーンピース・ジャパン
電話 03-5338-9800  FAX 03-5338-9817
キャンペーン部長:福田未来子
広報担当:城川桂子