就職目前の僕が考える、理想の企業 x NGO連携のカタチ
この投稿を読むとわかること
グリーンピース・ジャパン ボランティアチーム所属の丸山です。
僕は大学4年生で学業のかたわら、グリーンピース・ジャパンでインターンとしても働いています。
どこで働くにしろ、そこで何をするにしろ、これから働き始めるみなさんと一緒に”ビジネス”を考えたいと思い、ブログにしました。
(グリーンピース主催イベントでの一幕)
「2017 ビジネスとヒューマンライツに関する国際会議 in 東京~責任あるサプライチェーンと救済メカニズム~」という国際会議に参加してきました。
前半は海外有識者による「ビジネスと人権」に関するグローバルトレンドのお話。
後半は日本企業の実施事例(人権インパクトアセスメント、責任あるサプライチェーンなど)のお話でした。
(会場の丸の内ガーデンタワー)
一緒にやるのは、どう?
多くの人と関わるようになって、社会を変えたい、どうにかしないと、と思っている人が、別々の場所で動いていると感じることがあります。
それぞれ組織の風土、歴史がある。うちがつくりあげたデータだ。色々とご事情もあるのかと思いますが、そういうのを取っ払い、企業間、企業とNGO間で連携をとってテクノロジーやデータを共有、提供するべきだと思います。
なぜなら、グリーンピースで働いていると国際的な環境問題も、社会問題も、一刻を争う状況になっていると日々痛感するからです。
エシカルなサプライチェーンデータを共有できる世界最大の共有プラットフォームを提供しているNPO団体 Sedexのダン・マレー氏は、企業や団体が調査した信頼のあるデータを一覧できるプラットフォームがあるといいのではないかとおっしゃっていました。
他の組織と連携することで、自分たちの組織の中で何が課題かわかって、一緒に動ける関係性をつくることができると思います。
どの団体もリソース不足が課題だとおっしゃっているので、もっと連携して協力関係を築けば良いんじゃないかとシンプルに思います。
(会議の様子。学生は僕だけでした!)
自分のための情報開示
ビジネス・ヒューマンライツ・リソースセンターの髙橋宗瑠氏は、世界的に見て日本企業はNGOなどの団体に対するレスポンスが苦手であり、その原因はエンゲージメントの不足だとおっしゃっていました。
それにより日本企業の社会問題への取り組みがグローバルで適正に評価されない傾向にあります。
一方、参加者のCSR担当の方が、正直、人権や環境問題、CSRの話は社内の業務がひとつ増えたという認識であるとおっしゃっていました。
実際そう考える方がほとんどなのかと思うとがっかりしましたが、今回登壇された日本企業のように人権、環境問題に取り組んでいる企業が評価されないのはもったいないので、企業として情報開示って大事なんだなと改めて思いました。
社会に出る前に知ることができてよかったです。
もちろん、誹謗中傷してくる組織は相手にしないなど、相手を選んで回答する権利はありますが、デフォルトオプションは”返事をする”という意識でいることが大切だということでした。
長く続く組織
環境問題や人権問題といった外部的要因をいかにビジネス(や自分自身)の中に取り込むかが重要で、それを取り込める企業が”長く続く企業”であると思います。
企業だから利益をあげることが大切。だけど、サプライヤーを含めた労働環境の現状はどうなっているのか。そして、消費者(顧客)、従業員、株主、仕入先、地域社会などのステークホルダーの地域社会では何がおきているのか。
これらを把握することはステークホルダーからの信頼を得ることに繋がります。
ただ単に”社会的責任を果たすため”だけではありません。
ビジネスしやすい環境を自分たちでつくるためです。
なにか社会に良いことしたい

(ミーティング後、ボランティアチームでランチ。)
僕が所属しているボランティアチームには、そんな共通の想いを抱いている若者が続々と集まりはじめています。
社会に出ることの不安や、なんとかしなきゃとくすぶっているその想いを、同世代だからこそ心を開いて話しあえる、まずはそんな環に加わってみることからはじめてみませんか?
グリーンピースの環に加わることで、こういった社会人向けセミナーに参加させて頂けたり、自分たちがやりたいことを企画することもできます。
ご連絡はこちらから!
「環境問題」や「ボランティア」は扱う問題や深刻さから暗く、難しいイメージ。
全然そんなことない!楽しくやってます!
オフィスでお会いできるのを楽しみにお待ちしています。
グリーンピース・インターン 丸山貴平
関連ブログ
・参考資料
2017 ビジネスとヒューマンライツ(人権)に関する国際会議 in 東京~責任あるサプライチェーンと救済メカニズム~ 開催報告書
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