第1回目放射線調査
第1回目調査
調査の目的
- 公正で透明性の高い情報と分析を提供することで、市民の健康や周辺環境を守る
- 放射能汚染の証拠を集め、住民に対して適切なアドバイスをする
- 農業や水道水などに深刻な被害を受けている現状を明らかにし、被害を受けた住民が東京電力に対して損害の補償を求める際に必要な証拠を集める
調査の日程
2011年3月26日~27日
調査場所・範囲
福島第一原子力発電所の北西地域(避難指示地域を除く)6地点
調査対象と内容
- 大気中の放射線の量
- 政府が公表しているのデータの信頼性確認
- 広範囲の放射線量を測定し、今後の調査のための交通網や安全面の状況確認
調査結果
- 政府が公表しているのデータは信頼できる数字であるが、データに基づく政府の対処は適切とは言えない
- 住民の健康や生活をまもるためには政治的ではなく、科学的なデータに基づいた決定をすることが急務
- 原発から約40Km離れた地点でも、依然として高レベルの放射線量が検知されていたことから、政府による30Km圏外においても科学的データに基づいた避難地域設定と、子どもと妊婦の優先避難、さらに地域住民への情報・支援提供が必要
- 調査報告(PDF) >>
調査で使用した基準の放射線測定機材
- ガンマ・スペクトロメーター:GEORADIS Identifier RT-30 (Super Ident)
- ガイガーカウンター:Radex RD 1503
- 汚染モ二ター: RADOS MicroCont
調査チームメンバー紹介
ヤン・ヴァンダ・プッタ (ベルギー出身)
オランダ、デルフト工科大学を卒業し、ロシア、ウクライナ、スペイン、ベルギー、フランスで放射能汚染の環境調査に参加した豊富な経験を持つ放射線の専門家
ヤコブ・ナミンガ (オランダ出身)
オランダ、デルフト工科大学を卒業し、ウクライナ、スペイン、フランスで放射能汚染の環境調査に参加した経験を持つ放射線の専門家
宮地大祐(広島県出身)
グリーンピースが世界の有志を募って核実験場に船を出して反対活動を行っていることを知り、その行動力と使命感に共感。
2007年よりグリーンピースジャパンにて活動を開始。
ニッキ・ウエストウッド(イギリス出身)
放射線安全アドバイザー
他2名
photos © Christian Åslund
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